プロローグ3
意味がわからなすぎる……。
とりあえずスキルの詳細の確認を……ど、どうやって確認するんだ?これ?
……わ、わからない。
……え!?わからないんだけど!
ゲームではステータスのところをスクロールするとスキルの詳細など様々なものが出てきたのだが……今表示されているステータスはスクロールできない。
とりあえずステータスに表示されているスキルの部分をタップしてみるが、表示されない。
……え?どうすれば?
ちゅ、チュートリアルを求めます!
スキルは無理だった……なら称号はどうだろうか?
称号には特別な能力が宿っていることもあるのだが……。
……。
…………。
まぁ表示されないよね。
加護も同様と。
というかこいつが持っている加護の数どうなっているんだよ。
武神、魔神、創造神、豊穣伸、生命神、死神、混沌神って、この世界で信仰されている7柱の神々だろ?
なんで全員から加護を貰っているんだよ。
勇者ですら【剣聖の加護】と【創造神の加護】と【生命神の加護】だけだぞ。
どんな化け物だよ。こいつ。
もうこいつがラスボス確定じゃね?
あまりにも強すぎると思うんだけど。
神々からの加護を受けしラスボス?なんじゃそりゃ。
……。
…………。
え?これからどうすれば良いのだろうか?
結局何も確認できなかったんだけど?詰みでは?
マジですることないんだけど……。
僕はちらりと外に通じていると思われる穴に視線を向ける。
……行くか?
しかし、僕の意思に反して本能は、体はぴくりとも動かない。
……どうして?意味がわからない。
「ごくっ」
僕は無意識のうちにつばを飲む。
立ち上がり、穴の前に立つ。
僕の視線から見えるのは底なしの闇。
どこまで続いているのだろうか?ここから見ることは出来ない。
コツ、コツ、コツ、コツ
僕の前世より遥かに優れている気がする聴覚が穴の奥の方から聞こえてくる誰かの足音を捉える。
その足音は段々と僕の方へと近づいてきていた。
そして、姿を現したのは巨大な杖を持ち、ローブを身にまとったいかにも闇の魔術師と言った感じの一人の男。
頬がこけ、一切の生気を感じられない男だった。
あ、アンデッドかな?
「もう起きたのか。アベル」
深淵を思わせるような低く悍ましい声が僕の耳を震わせた。
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