第11話 特訓開始
光に飲まれて消えた私は、気付くと岩場にいた。
「ここは……?」
「秘密の特訓場……とでも言っておこうかな~?ここなら誰も来ないし、魔法の練習には持ってこいな場所よ~♪」
このお姉さんの謎は深まるばかりだ……。
「あの、あなたのお名前は?」
「ルーラよ♪ルーラさんって呼んでね~♪」
「ルーラさん、よろしくお願いします!」
「うん、よろしくね~!特訓開始~♪」
……そして、ルーラさんとの特訓が始まった。
「まあ、特訓って言っても魔法を使えるようにするだけだから、すぐ終わるけどね~」
おっと、特訓が始まる前に聞いておきたい事があったんだった。
「あの……私今初期魔法しか使えないんですけど、今後もっとすごい魔法を使えるようになりますか?」
「う~ん……どうかな~?ちょっと厳しいかもね~。それにしても、そんなにすごい魔力を持っていながら初期魔法しか使えないなんて、面白い娘ね~♪」
と、なんだか楽しそうに…………ん?
「何で私の魔力が分かるんですか?」
「えっ……。ああっそれは…………見たら分かったのよ、オーラ的なやつでね~?」
……?何か特殊な力でもあるのだろうか。
「そんなことより、今から魔法を使う時の手順を教えるわね」
「は、はい!」
「え~……コホン!百聞は一見にしかず!実際に私がやって見せちゃうわね~!少し離れててね~♪」
そして、私が三歩ほど後ろに下がると。
「おへそにキュッと力を込めて~全身をぶるっと震わせて~!」
「えっと……こ、こう……?」
「うんうん!いい感じ~!そのブルブルを指先まで運んで~……え~い♪」
と、次の瞬間。
ドーーーーン!!!
ルーラさんの指先からバカでかいビー厶らしきものが発射され、彼女の目の前が全て更地になった。
「さっ、それじゃあ練習始めましょうか♪」
「は、はい…………」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます