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僕は、結局、慎二から「お前 高校の時近畿大会に出てたやろー あの時、俺も、居たんやで― お前、うちの1年生に負けたんやけど あの時の追い上げは良かった 飛び込みさえ、磨けばもっと伸びるぞー」と、おだてられ、水泳部に入部し、週2回、夜に家庭教師のバイトもすることにした。飲食店をやっているので、学習塾は送り迎えできないからと、中学2年の男の子と小学6年の女の子だ。下の子を教えていると、絢にもこんな調子だったかなと想い出していた。夕食も用意してくれるので、僕には具合も良かった。
5月の連休があったけど、僕は半分は練習があり、絢はお店が忙しいので予定が詰まっていたけど、 最終日に絢が休みもらったとかで、ふたりで海辺の公園に行くことにした。
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前の日、お店を閉める頃、澄香お姉ちゃんが訪ねてきた。お姉ちゃんは今日と明日だけ午後から、駅前のお店の方を手伝っている。4月から小学校の先生をしていて、忙しいんだけど、家業ということで、奥の方を手伝っている。
「絢、買い物あるでしょう?。少し早い目に上がらせてもらったから、一緒に行こう。北野店長には私から言うから」
私は、お店は8時までだけど、今は7時。いいのかなぁーと戸惑っていたけど
「OKもらったから。早く着替えてらっしゃい。あそこのスーパー9時までだから。うーん 絢の着物姿も似合って可愛いわね」
私、お店の人に挨拶して、お店を出た。
「明日、何時待ち合わせ?」
「うん、モト君、たまには、ゆっくり寝たいからって11時なんだぁ」
「そう、いいじゃぁない。私も手伝うから。お弁当、どんなのがいい?」
「いつもサンドばっかりだから、今度はおにぎりがいいのかなって思ってるんやけど、私、作ったことないんだ」
「大丈夫よ、教えてあげるし、簡単よ」
おにぎりの具材、たらこ、肉しぐれ煮、鮭とかと焼肉用なんか買ってきた。支払いの時、お姉ちやんが出してくれて「いいよ、お母さんからあずかってるから」と
その夜はお姉ちゃんと一緒にお風呂に入ってから、色々とモト君のこと聞かれた。小学校からの成り行きは前に話してあったんだけど、大学になってからの話を。お姉ちゃんはビールを飲んでいた。
「あー 風呂あがりはおいしいぃー で、あなた達はどこまでいってるの?」
「えー モト君とは・・この前、ふたりでお城に登った時、初めてを手をつないでくれた」
「アハー? なにそれ、小学生かー いまどき 純粋といえば・・・なんだけど」
「お姉ちゃんは お姉ちゃんの話聞きたい」
「私? アハー キスぐらい高校の時したわよ でも、そこまで その人とは別れたし、その後、私の理想の男なんているわけないじゃぁない でも絢は別よ 好きな人が居るんだし、明日はチャンスだよ そろそろ、そのつもりで仕掛けなきゃだめよ」
お陰様で、その夜は想像してしまって 今でも、いつも会っているし、勉強も一緒に出来ているし、とっても幸せなんだけど・・。でも、学生会館の前で初めてあった時みたいに、ギューっとして欲しいし、キスだって・・してほしい時もあるかな。モト君が求めてくるんだったら、ウチの全部でも・・高校の時でも、何人かそういうことしたって聞いていたし・・あっ 明日、何着て行こうかな うー 明日決めよ
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