第10話
学級日誌でプロ級のイラスト書いたり、ヒエログリフで書いて先生もヒエログリフで返事をしているなど、学級日誌の現代版を動画で紹介しているのを見た。『こんなん見たら私もやりたい!』と言ったら息子は首を横に振った。なんでや?女の園の星でも絵しりとりやってたやん!と漫画を読んでない息子には無意味なので黙って心の中で突っ込んでおいた。
明日から学校である。時刻は22時半を回った。何故かおかんのボルテージはマックスである。
『明日から学校じゃ!明日の準備しろって言うてるやろー!』
その声を聞いてようやく焦り出す三男。明日の持ち物がわからないとうろうろし出す。
『プリントはパットに入ってるやろ!!(怒)』
『え?パットに挟んで無いよ?』
『ちゃうやろ!アップされてるやろってことやー!(激怒)』
『そんならアップされてるって言わなわからんやん!それにパスワードがわからへんもん(怒)』
なんだかんだあってようやく持ち物が判明する。
『新聞って書いてあるで。あと自主勉6ページって書いてあるけどやったあんの?』
『あ…。新聞も作らな…』
『!?』
この時点で23時を回っている。自主勉に新聞。他にも丸つけもやり直しもやってない。
そして『ぞうきん』の文字。
買ってないちゅうねん!
もうええ、休み明けに持って行けー!と、毎年恒例の行事である。
無事に初日が終わり、すぐに連休である。三連休最終日の夜。案の定雑巾を買うのを忘れたおかんである。ここまでがセッツ!職場で思い出して思わず『雑巾忘れた〜!』と発言。気がつけば雑巾が出てきた。
帰宅してエピソードと共に雑巾を渡す。次男が名前を書いてと甘えてくる。中学生なら自分で書けやー!と反抗してみたが腹減ったーと聞いてないふりをしやがったので名前をヒエログリフで書いてあげた。こんなところで学級日誌の夢が叶ってしまった。ありがとう息子。次はもう少し長文を書くので返事をください。
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