第11話

歌の動画を探していた時、おすすめにオタ芸が出てきた。何気に見ていたらかっこよかったのでオタ芸縛りで見ていくも、初っ端のやつよりいい物に出会えない。


昔動画でプリキュアの踊りを踊っていたメンズの団体がいたが、あれもよかった。あんな学生時代を過ごしたかったものだ。


いつか息子たちがオタ芸やプリキュアの踊りを踊ってくれたらなぁなんて思うのだが、よく考えたら自分でやればいいんじゃね?と想像してみた。


…あかん。


あっちこっちの友達おかんを集めてやってみても合わせれる気がしない…。バラバラな動きしか想像できない!そしてオタ芸を一人でやるのはつまんない。


そういえば女子がオタ芸やってるの見たことないし、あれは若いメンズがやる物なのかもしれないな。そーなるとやっぱり息子か?学校の部活であればいいのに。


と、そんなことが考えられるようになったので、ようやく“日常”が帰ってきたらしい。


今年の冬は雪が多くて洗濯物が乾かず困る。そんな中、仕事の前に干した洗濯物をLINEで入れてって言ったのに『湿気ってた』という理由で入れてもらえず、そのまま忘れて放置し、雨に濡れるという事件が起きた。


朝放置された洗濯物を発見した私の激怒具合がすごかった。久々にブチ切れた。『洗濯物くらいでそんなに?』と思われるかもしれないが、雪の合間の晴れは貴重なのだ。また洗って干し直すなんてこの年始の忙しい時にどーしろって言うんだ‼︎と、血圧が爆発するかと思うほど怒り狂った。それに対し相手は寝起きで目が覚めてない長男である。おかんが『謝れ〜‼︎』と言っても謝らねー。とにかく学校に追い出し、弟たちに愚痴を言い、その日の家事は全て放棄した。


帰宅後謝る長男へ説教&和解をし、気がつけば1日が終わっていた。あぁ、そういえばこれも日常だな。


そんな中役員の連絡が回ってくる。あぁ、もうそんな時期なんだ。どれだけの役をやってきたんだろう?今の役も引き継ぎをしないといけないのに、もう来年の役の話だ。これも日常か。


洗濯物を干し終わり、お日様の暖かさに幸せを感じるのも日常。


ありふれた日常の中で感情の振れ幅がすごかった1月である。あー、まだ半分しか経ってなかった!もうお腹いっぱいです!

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