新藤達也は邪魔者になりたくない3

「……大丈夫か? 羽崎」


「え、ええ…………大丈夫よ」


 俺が声をかけると、羽崎は顔を逸らして答えた。明らかに大丈夫そうじゃない様子の彼女がようやく言葉を発した瞬間だった。


 トイレを我慢している? ……そんなはずないか。いや、そんなはずないって俺が言い切っちゃのもおかしんだけども……そう結論付けてしまうのはあまりにも現実を直視していないって意味で……。


 要するに、羽崎の大丈夫そうじゃない様子が新藤を勘違いさせてしまっている原因というわけだ。ただここにいるだけでも不自然なのに、これじゃ無理もない。


 虚ろな目をした新藤が俺と羽崎に問う。


「くどいようだけど……二人は本当に恋仲とかじゃないんだよな?」


「だから! 違うって何度も言ってるだろ…………な? 羽崎」


「え、ええ…………私と目黒川君は、そんなんじゃないわ」


 相変わらず目を合わせてくれないけれど、話は合わせてくれた羽崎。合わせたもなにも本当に付き合ってるわけじゃないんだが…………代行サービスの関係がチラつくせいで、堂々としればいいだけなのに落ち着かない自分がいる。


 自分から訊いてきておきながら反応を示さずにいる新藤。


 俺、そしてきっと羽崎も心の中で『なんなんだこの時間は』とじれったく感じていることだろう。


 時間的には秒単位、体感的には分単位。新藤はようやく動きを見せる。


「…………羽崎に訊きたいんだけどさ」


「な、なに?」


「……奏多と付き合ってるって勘違いされて、喜んでない?」


「――――ッ⁉」


 目を見開く羽崎。狼狽えているのかその瞳は揺れていて、顔も赤く、真一文字に結んだ口はへにゃへにゃとしている。


 ちょ、羽崎さんッ⁉ 早く――早く言い返して! そうじゃないって言い返してッ!


「あ、えっと、そ、それは、そのぉ……」


 思い届かず。羽崎は顔を俯かせてしまう。


 彼女の姿を見て、新藤は「ふッ」と静かに笑う。


「…………じゃあな」


「ちょっと待てええええええええええええええええええええええええええええええッ!」


 俺は片手をひらひらさせて去ろうとする新藤の腕を掴んで引き止めた。


「……なんだよ」


「なんだよ――じゃなくてッ! お前の解釈は盛大に間違ってるから! 羽崎もこんな感じだけど、ちょっと体調悪いだけで…………とにかく! お前が空気を読む必要なんてないから!」


「……もう、そういう問題じゃないんだ。いくら奏多と羽崎が平気と言っても……俺は平気じゃない。たとえ勘違いから生まれた疎外感であったとしても、簡単には消えてくれないんだよ」


「新藤さんッ⁉ シリアスな雰囲気醸し出してるとこ申し訳ないけど、ちょっと自分に浸りすぎてないッ? ひょっとして耳にゴミ詰まってる? なら穴をかっぽじってよく聞いて? お前が空気を読む必要はどこにもないからねッ!」


 会話のキャッチボール。俺が投げたボールは確かに新藤のミットへと向かっていた。


 けれど、新藤は構えたミットを力なく下ろし、儚げな笑みを浮かべる。まるで伝わってないのが一目見ただけでわかる表情だ。


「俺は君の友達だ。友達だからこそ、青春を謳歌する君の邪魔をしたくない……わかってくれ、〝奏多君〟」


「いやだから邪魔じゃないんだって。あとなに? なんで君付けになってんの? 気持ち悪いからやめてほしんだけどもッ⁉」


「そうだよね、気持ち悪いよね……ごめん、もう邪魔しないからさ」


「どうやったら人の話聞くようになんだよお前はッ!」


 捕球はおろか、暴投しかしない新藤に俺はツッコまずにいられなかった。


 けれども新藤は考えを曲げず、俺の手を引きはがす。


「……………………奏多君に、幸あれ」


 そして、吐き気を催すレベルの臭いセリフを残し、新藤は教室を出て行った。


「え、目黒川君と羽崎さんって付き合ってるの?」


「わかんないけど……でも、羽崎さんの様子からしてそうなんじゃない?」


「だよね! あんな羽崎さん見たことないもん……なんか可愛い」


「「ねー」」


 恋愛関係への嗅覚が過敏な女子達が俺と羽崎に微笑ましい視線を向けてくる。彼女達だけじゃない、他からもだ。


 やめろ……俺と羽崎はそんなんじゃない――――そんなんじゃないんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!




――――――――――――。

どうも…………ああもう名前言うのもめんどくさい。


皆さん、趣味はありますか? なんか金がかからない趣味ないですか? そんなものこの世に存在するんですか? もしあるなら教えていただきたいです。


ちなみに、趣味とは関係なくなるのですが、わたくしはギャンブルで負けた日は何故か創作意欲が湧くんですよね。不思議です。負けた鬱憤を晴らしているんでしょうかね。


つくづく、カネのかかる人間だと、自分でも思います。リッター5のハイオク車みたいなもんです。


Twitter見てると、意外にもカフェとかで執筆している人がおられたりして。そういうのもいいかなとか思うんですけど……わたくしが使ってるノートパソコン、充電ケーブルないと起動すらしないポンコツなんですよね。いやはや、参りましたな。


あ、あと……前回のコメントで借金はあきませんよってコメントいただきましたが……わたくし、債務者ですw


ついでにいえば、めちゃくちゃクズです。驚かれるかもしれませんがね……クズなんですよわたくし。


だからね…………こんな思い悩んでいる文章を書いている時も…………下をペロペロさせてク〇ニの練習にあててるんですよね。はは


金のかからない趣味、どうか教えてください。興味が持てたらやってみようと思うので。オナしゃす

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