世間知らずなお嬢様と偽りのご挨拶1
漫喫で時間を潰し、16:00前。俺は再びテテールの前に訪れていた。本日2度目の待ち合わせだ。
見方によっちゃクリスマスイブに複数の女子とデートしている罪な男。蓋を開ければ代行サービス。
漫喫で漫画を流し読みしながら、何度も何度も思った。金を払ってまで待つのはどうなの? 無視して帰っちゃえばよくない? と。
その度に俺は『自分の軽率な行動が招いたことなんだから』と自分に言い聞かせてきた。
要は償いだ。そう考えると俺、マジで罪な男だなぁおい。
「――目黒川?」
と、すぐ傍から俺の名を呼ぶ声が。
俺はスマホに落としていた視線を上げ、声の主を確認する。
「小鳥遊か」
目の前に立っていたのは同じクラスの
放つオーラが一般人のそれではない。素人目ながらもお高そうなコーデだとわかる。いや、彼女の〝家柄〟を知っているからこそ、そう見えてしまうのだ。多分、安物を身に纏っていてもお高そうって感想を抱いたはずだ。
「あんた、ここでなにしてるの?」
「人を待ってんだよ。そういうお前は?」
「奇遇じゃない。あたしもここで人と会う予定なの」
…………え?
小鳥遊がここにいる理由は、偶然にも俺と同じ理由だった。時間も、場所も、同じ。
まさか、また積み重なるのか? 偶然が…………でもそんなことってあり得る? さすがにあり得なくない? ……え、なに、今日死んじゃうの? 俺。
数字にしたらかなりの確率だろう。宝くじの高額配当だって夢じゃない。運の無駄遣い、これが不運ってやつか。
「どうしたのよ。急に不景気な顔して黙り込んじゃって」
「え? ああいや、なんでもない。というか不景気な顔言うな。お前に言われると響く」
「あら、それはごめんなさいね」
まったく悪いと思っていない様子の小鳥遊は一度周囲を見渡し、それからまた俺に視線を戻した。
「見たところ、あんた以外にここで待っている人はいないようね」
「みたいだな。なんだ、今日はどこぞの御曹司とデートかなにかか?」
「まぁ、そんなとこね。そういうあんたは?」
「俺も似たようなもんだ」
「そう。なら、お互い素敵な一日になるといいわね……じゃ」
そう心にもないことを言って小鳥遊は俺の前から離れ、緑川と同じ場所で佇む。
謂わばご令嬢。これまで金に不自由ない生活を
多分、学校側にも
きっと彼氏さんもの家も小鳥遊家に負けないくらいの金持ちなんだろうな。
なんて俺が想像していると、スマホに通知が入る。
『今着きました。見たところ〝めぐろん〟さんはまだのようですが、遅れているので
しょうか?』
玉さんからのDMで、内容は到着を知らせるものだった。
あ、あれ? おかしいな……店の前には俺と小鳥遊しかいないんだけども?
これ、絶対そうだよね? 間違いないよね? そう俺は確信しながら玉さんに返す。
『自分もいますよ?』
すぐさま小鳥遊の様子を窺う。彼女は辺りをキョロキョロしている。誰かを探しているのは明らかだが、こっちには目を向けてこない。めぐろん=俺はないと踏んでいる証拠だ。
『見当たりませんが? 失礼ですが、場所を間違えているのではないでしょうか? ○○駅内にあるテテールの前ですよ? 待ち合わせ場所は』
小鳥遊からの返信に、俺は速攻で文字を打ち込み送信する。
『お前、小鳥遊か?』
そして再び彼女に視線を移す。
嘘でしょ……、とスマホを見つめながら口元を手で押さえた小鳥遊は、そのまま俺に顔を向けてきた。
「――すまん小鳥遊! めぐろん、俺だわ!」
小鳥遊に届くよう、俺は声量を上げそう告げた。
――――――――――――
どうも、深谷花びら大回転ですですですですですですですですですです。
乳首の毛、誰も反応してくれなくて、ただただ寂しかったです。ぴえん
だからもうヤケです。
おっぱいをマン――じゃなくて、連呼させてください。
おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい
↑(これがパチンコで8万溶かした人の心の内です。学生の皆さんには社会勉強よして、社会人の皆さんには反面教師として、このおっぱいマン――じゃなくれ連呼を活用してください)
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