#10 異世界技術革命
学院長室から地下大教室に戻ると早速、ゴムや金属、ステンレス擬き、アルミニウム合金の元となるアルミニウムとチタンを集め始めた。
「エンジン部分は何とかなるとしても、装甲厚がなぁ・・・」
魔法を弾かせることが出来る金属厚は最大でも50ミリらしいが、それはA級魔術師までらしい。もっと暑さを増せばその分速度が出ないから問題だ。
「――・・・あー、もう‼考えていてもきりがないから、55ミリの厚さ以下を軽装甲車両にしよう!56ミリ以上を
この考えが後に、世界の中心となることをまだ俺は知らなかった。
早速、車体の基盤となる
「うん、我ながら最高傑作が出来たはずだ」
早速、演習場まで移動させて地形を変えて悪路やEMP《電磁パルス》地帯などを自分で作り試乗してみた。結果は上々、電磁パルス下でも難なく走行出来た。
「――これを、あと・・・3台ぐらいか」
指を折りながら数えてから全く同じ手順で残り2台も作成した後、
Q-LAVは完全なオリジナルなため、厚さを変える必要がある。見た目はLAVだが、56・59・56,7・62という具合でフロントからドア、降車用ハッチ、銃座に溶接または
完成したら早速、
「1台だけで十分だな・・・、警察隊に配備させるか。――あ、でも。この世界にとって、これらは初めての代物だよな」
気が付いたのが遅すぎた、そうだよ!この世界の移動方法って、馬車じゃン‼免許なんて、商売許可証しかないじゃン‼
ここまで15日・・・、ヤバイ。
****************
無線で警察隊やエルネア、リリア達を演習場に呼び出した。呼び出された彼女らは、演習場に入ると目に留まったLAVとQ-LAVを見て固まった。何ダコレはという考えより、カッコイイという感情に置き換わっていった。
「――諸君、今回の猥褻事件は良く奮闘してくれた。その感謝として、警察隊と護衛戦闘団が国王陛下より招待を受けた。しかし、馬車が最速だというノロマ好き花畑はここに置いて行く!・・・居ないよな?さてと、気を取り直して・・・今、目の前にあるこれらは警備隊用に1台と護衛戦闘団用に3台あるが、馬車ではない。装甲車だ」
フィリスの激励と今後の教育方針などが演習場にこだましていると、国王陛下からの使者と名乗る男性が学院長と共に演習場にやって来た。
「お初にお目にかかります、護衛戦闘団の皆様。アレストリア王国のアレストリア陛下に仕えるセバスと申します」
「左から、
「ども、フィリス・ディラスリナと言います」
「あたしは、リーガル・カティナです」
「――セバス・スミスと言います、今回は実力を探りに来ました」
「国王の命令ですか・・・」
「ええ、察しが早くて助かります」
そこから暫くして、普段の演習を見てもらう事にした。
****************
「――なるほど、これがジュウという物ですか」
「そうです、
「8種も⁉」
普段の訓練の様子を見てもらった後に、質疑応答に移ったのだがセバスとフィリスが意気投合して話し込んでいた。
「団長、共感できる人が居て良かったねー」
エルネアが嫌味交じりの棒読みで喋って来たが、見逃してあげようと思った。
「――いや~、素晴らしい光景でした。さらに、フィリス様。数々の極秘事項を詳細に教えて下さり誠に恐縮です」
「いえ、極秘ではないので構いませんよ。では、15日後に」
「ええ。また、お会いしましょう」
学園長が正門までついて行った後、自動車教習所以来の講義を警察隊と護衛戦闘団の全員に始めた。
【気が付いたら340PVでした!アザマス‼】雇われ傭兵の俺は、異世界転生者です! @12{アイニ} @savior1of2hero
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