第二章 事件と決着

十九、二週間

 あれから二週間が過ぎた。俺達はあの日以降、Dランクの依頼を受けている。出てくるモンスターも強力になり、最初の内アリスはかなり苦戦したいたが、最近は互角にやり合えるようになっている。報酬もかなり上がり、貯蓄も少しずつ増えてきている。そんな中俺は新たなスキルをかなり取得していた。


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 マイル=マイヤー 15歳 人族 LV40


 スキル:火魔法 熟練度5 風魔法 熟練度4 水魔法 熟練度5 土魔法 熟練度5 

     回復魔法 熟練度3 トラップ魔法 熟練度3 光属性魔法 熟練度1

     剣術 熟練度7 弓術 熟練度4 短剣術 熟練度2 刀術 熟練度1 魔力隠蔽 熟練度2 

     気配隠蔽 熟練度2 

     身体強化 熟練度5 魔力操作 熟練度5 武器強化 熟練度4                   属性付与エンチャント 熟練度4 

     物理耐性 熟練度2 魔法耐性 熟練度2 毒耐性 熟練度2 熱耐性 熟練度2

     麻痺耐性 熟練度3 睡眠耐性 熟練度3 

     自動回復 熟練度3 偽装 熟練度3 消費魔力軽減 熟練度6 武器破壊 熟練度2

     威圧 熟練度3 縮地 熟練度2

     長寿 成長加速 無詠唱 異空間倉庫 限界突破


 右目:鑑定の魔眼 左目:低下の魔眼


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 レベルもかなり上げる事が出来た上に、既存スキルに関しては熟練度も順調に上がっている。これも成長加速のスキルのおかげともいえる。新たに手に入れたスキルは魔法が二種類に武器系のスキルが二種類と戦闘の幅をかなり広げる事が出来る。その上で耐性系にスキルでは持っている者が少ないとされている物理耐性と魔法耐性のスキルを手にできたのは幸運だった。そして何より嬉しかったの移動系のスキルでもある縮地を手に入れてたことだな。


 そして、アリスだが、


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 アリス=マーベリック 13歳 エルフ族 LV35


 スキル:火魔法 熟練度2 土魔法 熟練度1 風魔法 熟練度6 水魔法 熟練度6 

     回復魔法 熟練度3 麻痺耐性 熟練度2

     短剣術 熟練度3 弓術 熟練度1

     魔力強化 熟練度3 身体強化 熟練度4 魔力操作 熟練度4 武器強化 熟練度1

     物理耐性 熟練度2 魔法耐性 熟練度2 縮地 熟練度1 

     長寿


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 アリスの成長もかなりいい感じだ。レベルもかなり上げることが出来たし、スキルもいくらか習得出来た。その上で新たに使える魔法の属性も増えている。俺がスキルの付与をした後に、魔法の練習をすることで魔法を習得、その後スキルの取得出来た。これを新たな発見であり、凄くいい結果だと言える。このことにはアリスもかなり喜んでおり俺も嬉しく思っている。


 俺の予想以上の自身の成長、そしてアリスの成長、俺はそろそろあそこに向かうのもアリではないかと考えていた。最終的に俺一人の判断では決められないのでアリスの意見を聞いてにはなるが、これが成功すればランクアップも可能になると思っている。


 そして今日も、俺は朝の日差しで目を覚ました。


「今日もいい朝だな」


 体を起こそうとすると、アリスが俺の体に抱き着いていて体を起こせない。報酬の額が上がりベットの二つある二人部屋に移り、毎日ゆっくりと寝れているのだが、朝になるといつもこれなのである。夜は二人別々のベットで寝ているはずなのにどうしてこうなるのか俺は毎朝不思議に思っていた。


「ほらアリス朝だよ」


「ふぉふぇ、朝ですか?」


 まだ眠そうな目を擦りながら体を起こすアリス。ただアリスはこのことを何にも不思議に思っておらず、


「マイルさん、おはようございます」


 何食わぬ顔で挨拶してくる。いくら服を着ているとは言え、やわらかい物が当たっており、いつも自分を抑えるので必死であった。たまに、俺はアリスに男として見られてないのではと思うことも時たまある。


「アリス、昨日は確かにお互い別々のベットで寝てたよな」


「はい、そうですね」


「ならどうして朝になるといつも俺のベットにアリスも一緒に寝ているんだ?」


「私にも分からないですね」


 アリスでも分からないのなら仕方がない。たぶん、少し寝相が悪いのだけなんだろうな。


「そんなことよりも早く朝食を食べに行きましょうマイルさん」


「そうだな」


 俺達はお互いに冒険者用の服に着替えて宿の一階に降りる。俺達の服もこの二週間で一新していた。俺は動きやすく防御の事を考えた黒色の長いズボン。上も下と同じ黒色の服にしている。今は夏のために半袖である。アリスは俺とは正反対の白色の服に青いラインが特徴的な服で、上の服は俺と同じ半袖に短いスカート。アリス曰く、自分は前衛では戦わないのでこれでいいと言っていた。ただ、たまに短いスカートがめくれて見えてはいけない物が見えてしまう事があり、集中力をそがれそうになることもしばしばあるため、もう少し長めの物を履いてもらえると助かると思っていた。


 宿屋の一階では、女将さんが朝食を準備して待っていてくれた。今日のメニューはパンにサラダ、それとミルクと言ったごく普通の朝食。


「いつもありがとうございます」


「いいんだよ」


 俺の言葉におばさんは少し照れながら奥へと戻っていく。


 それからいつものように朝食を食べるのだが、


「マイルさん、今日はどうしますか?」


 アリスから質問が飛んできた。その質問に対して俺は少し考えたのち、


「ダンジョンに行ってみないか!」


「ダンジョンですか!」


 考えていたことを提案するのだった。

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