借金業者とのダブルデート

 もちろん、ひじきは男性です。歌のお兄さんも男性です。借金業者は腐女子です。

ある日、三人がのんびりと真夏の太陽の下でアームレスリングをしていました。

「まけないわっ!!」お姉さんは本気で頑張ります。

「.......................」お兄さんは基本的に一人じゃないときは無口です。

「さぁやってまいりました、ジャパンチャンピオンシップ。実況はひじきと、」

「解説の山田です。」


天皇陛下万歳!大日本帝国万歳!


インターホンが鳴りました。歌のお兄さんはそのすきに、少し気を抜いてしまいました。そこをすかさずお姉さん、

「もらったわ!!」本気で腕を倒しました。

「さぁかかる!ここで決め切ればお姉さん、一ポイント先取です。山田さんこれは、決まりますかねぇ。」

「決まるでしょう。ですがここは『ふいうち』という形ですので、公正なポイントにはなりません。ですが3iポイントは入るようです。」


天皇陛下万歳!大日本帝国万歳!


まだインターホンが鳴ります。

「Booooooooon!!」←山田さんがあまりのストレスで爆発した音。

「しつこいなぁ、、」ひじきが、号泣するお兄さんと、めちゃ嬉しそうなお姉さんの間を通り玄関に向かいます。ドアを開けるとそこにいたのは、、、

「二週間がたちました。約束通りお金を返してください。」

顔をしかめた借金業者がいました。

「あとインターホン気持ち悪いので変えてください。」

          ☆☆☆

「なんでひじきがいるんですか?さっきの爆発音は何ですか?なんでこんな真昼間からアームレスリングを?」

「あらやだ。別にいいじゃないの。あなたも存分に楽しんでいきなさい。」

「いえ、私は借金を取りに来ただけで、、」

「あらそう、なら、」お姉さんは借金業者にささやきました。

「っっっつ///なぜそれをっ///」顔を真っ赤にしてしまいました。

「あなた相当そういう本を読んでるわね。体に匂いが染みついてるわ。」

「うっ///わかりました!また一週間後来ますので、誰にも言わないで!!」

「帰れるとでも思っているのかしら。」お姉さんは家の中に、借金業者(13)を引きずり込みました。お姉さんは大の腐女子好きでした。

「ほら、もうこんなに濡れて、、」

「あうっ//ちがっ//これは、ひじきとお兄さんのカップリングを想像しちゃって、」

「あなた、『へんたい』ね」

「うぅ//もっとののしってぇ//」借金業者は生粋のマゾ腐女子でした。

「続きは私の部屋でしましょう。」お姉さんは借金業者と部屋デートを始めました

「よし、じゃあ俺たちも。」

「............................」

「始めましょうか」いるの間にか山田さんは復活していました。

          ☆☆☆

 炎天下、男三人が立っていました。場所は庭。ご近所に見られていてもおかしくないこの状況で、三人はふんどし姿になっていました。

「ここであったが百年目!」

「切り捨てごめん其方の体!」

「.........................」

真剣試合を始めました。

最初に切り捨てられたのは山田さんでした。ひじきが「先手必勝!」と言い、突いてきたのです。グサ。ザッ。シュウウゥゥゥゥゥ!!黒い霧となって山田さんは消え失せました。さぁここで、その後のすきを狙ったのは歌のお兄さん。断ち切って愉悦に浸っていたひじきを縦一文。ひじきはとてもグロい音を立てて、真っ二つになりました。この様子では、あと五分は復活できないでしょう。


第六回真剣試合。勝者、歌のお兄さん。


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