40、剣は?



「いっぱいいるな」


「いますね」


 洞窟内の広い場所に戻ってきた俺達。

 見渡すとさっきの丸いドロドロが数体いるのが確認できた。

 こいつは金属スライムの王様だ。

 俺はこいつを『王様』と名付けた。


「王様を倒せば経験値が100万貰える。これは倒したいな」


「‥‥‥私には無理そうです」


「いや、さっきの感じでいけばレイラでも倒せるはずだ」


 狭い通路に引き込んだらいいのだ。


「その前に何発で倒せるか試したい」


 さっきは合計5発で倒せた。


「レイラ、そろそろ歩けそう?」


「はい! 大丈夫です」


 ずっとおぶってました。

 我ながら凄い体力。


「‥‥‥ニア様、ずっとお尻触ってましたね」


 俺から降りながら頬を染めるレイラ。


「不可抗力です。ごめんなさい」


「あ、私は喜んでたんで。いつでも触って下さい!」


 恐ろしい娘。

 だが、背中にあたる胸も申し分なかったぞ!


「さあ、王様と遊んでみようか」






【経験値1,082,520 獲得】


レベルが188に上がった

力2

素早さ3

身の守り4

かしこさ4

魅力3

HP6

MP4

それぞれ上昇



 丁度5発。

 距離を取って戦えば近づかれる前に倒せた。


「王様凄い」


「こんなの倒せるニア様が凄いんです」


「次はレイラだな」


「‥‥‥自信ありません」


「大丈夫! やばかったらサポートする」


「‥‥‥でも」


「予想なんだけど、レイラが一匹倒したらレベル20〜30くらい上がるんじゃないかな。魅力100くらい上がるんじゃないか?」


「私、やります!」


 目的が明確なレイラ。


「じゃあ俺が少し弱らせるから、通路で待ってて」


「あの、いいんですか? 経験値貰っちゃって」

 

「レイラも強くなってもらった方が、何かとありがたい。経験値は気にしないで、まだまだ王様いっぱいいるし」


「‥‥‥それはそうですが。‥‥‥私が綺麗になってもニア様は良いんですか? 困らないですか?」


「其方はもう十分美しい。さあ行くぞ!」


「‥‥‥え? あ、はい!」





「さあ、がんばれ。斬って斬って斬りまくれ!」


「はい!」


 通路に誘い込み岩で塞いだ。

 隙間から出てくる王様を斬りまくるレイラ。

 2発石をぶつけてから誘い込んだ。

 多くのダメージを与えた方に経験値は入るのだから、計算ではレイラに入るはず。

 いやらしい戦い方だが、駄目とは言われてない。




「あ!」


「おお! 消えた!」

 

 数分程斬りつけ続けたら、王様は消滅した。

 さあ、どうかな。


「うわ!」


 驚くレイラ。


「レベル上がった?」


「はい! 一気にレベル48に上がりました!」


「うわ!」


 振り向いたレイラは凝視できないほど綺麗でした。



 魅力って、やば。





【勇者レイラ】

レベル48

力102

素早さ94

身の守り86

かしこさ142

魅力158

HP169

MP161



【ニア】

レベル188

力527

素早さ504

身の守り493

かしこさ546

魅力481

HP913

MP495

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