第三話
男は、
「な、何だと?!」
「だから、四から二。二から三。こんなの人間しか、おらんやろ」
男はうろたえながらも、聞いた。
「り、理由は何だ、理由は? 理由もあってなけりゃ、正解にはならないぞ!」
「だーかーらー、歩く時に使う部分の数やん。赤ちゃんは、両手両足を使うから四。成長すると両足で歩くから二。年を取ると
男はうろたえながらも、言った。
「くっ、せ、正解だ……」
すると日高は、
「これは、有名な問題やん! 俺ら発想者じゃなくたって、知っている人は知っているで!」
「くっ、くそ……」
背の低い男は、男に聞いた。
「え、えっと、どうします?」
「こうなったら、やることは一つしかねえだろ!」
「はい! もっと難しい問題を出すんですね!」
「ちげえよ! 逃げるんだよ!」と、男は逃げ出した。
「え? ちょ、ちょっと待ってくださいよー」と、背の低い男も逃げ出した。
日高は、あきれた。
「全く、もっとマシな問題を出せっちゅうねん!」
「そうだな……」
それから二人で回転寿司へ行き、まぐろ、サーモン、
「ほな、ワイは大急ぎでホテルに戻ってノートパソコンで
鹿島は無表情で、答えた。
「ああ、じゃあな」
そして帰る途中、電車の中で今ハマっている、chelmicoの『Easy Breezy』等をユーチューブで聞きながら過ごした。そしてマンションへ、戻った。
「ただいまー。あー疲れた……」
すると、
「お帰りー。何、日高君の仕事を手伝ってきたの?」
「え? 何で知ってんだよ、お前?」
「だってマンションを出る前に、スマホで話していたじゃん!」
「あー、そうか。なるほどね……」
史織は少し、心配そうな表情で聞いてきた。
「話は変わるけど、お昼ご飯は食べた?」
「ああ、日高のおごりで」
「あら、そう。なら、いいわ」
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