第二話
「なるほどなー、『数字の歌』かー。分かったでー。
まずは、問一や。2の
次に、問二。3の歌詞は、『数字の3は、なーに? 赤ちゃんの、お耳』ってあるから、赤ちゃんや!
最後に問三。10の歌詞は、『数字の10は、なーに?
すると
「ああ、全部、正解だ」
日高は、無邪気に喜んだ。
「よっしゃー! っていうか、ええ問題やなあ。さすが鹿島や! さ、ワイも十問出来たから、あとはノートパソコンで
鹿島は、少し考えてから答えた。
「えーと、寿司。回るやつ」
「何や、回転寿司かいな! まあ、ええわ。それで良いちゅんなら、それでええ。さ、行こか!」
二人は部屋を出てエレベーターに乗り一階で降りて、ホテルを出た。そしてスマホで探して、近くにある回転寿司に向かった。
「あー、この仕事のメドがついて良かったー。ま、夜までには出来るやろ。もう締め切りギリギリやから、さっさとこの仕事、終わらそ。うん? 誰や、あれ?」
見ると、
「ラッキー、鹿島直哉と日高洋之助だ! 有名な
背の低い男が、
「はいよ!」
「じゃあ、問題だ! 四から二。二から三。これ、なーんだ?」
日高は、ため息をついた。
「はあ。何や、こいつら?」
鹿島は、冷静に答えた。
「有名な発想者に出題して、答えられなかったら自分が勝ったって
「あー、何か聞いたことあるなー」
そして日高は、問題を出した男に言った。
「しかし、ひどいな……」
「な、何がだよ?!」
「さっき出した問題や!」
「何だと?!」
日高は、言い切った。
「簡単すぎて、話にならんわ」
男は、キレた。
「だったら、答えてみろ!」
「はあ……。四から二。二から三。そんな動物、一つしかおらんやろ!」
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