第2話 ブラックからエージェントへ
黒幕さんが即エージェント業へ就職したのかと思うとちょっと違います。
元々は今少しずつ侵略地域を拡大させている、某サービス業へ就職していました。
まぁ、其処がブラックというかアカンところだった。
朝礼で「○○神万歳!」など、壁を皆見つめて万歳三唱。
時折、ミサというか神について大いに語るセミナーなんてものもありました。
崇めている神様>お客様 という謎構図が成り立つ、そんなサービス業。
手始めに、携帯の電波が届かない山奥に半月ほど幽閉させられ、大半が○○神についての教えを受けます。もう、洗脳のソレです。
もうやだぁ!って職場を夜逃げをし、ある時は蒲鉾を売り、またある時はチョコを売り、はたまたある時は屋台でバルタン星人を売る仕事をしていた最中、求人に載っていたのが、今勤めているエージェント業でした。
《登録はメールで簡単☆》
という、出会い系と勘違いされそうな求人文句だったんですが、まぁ、簡単だしやってみようかと、
それが運のつきだったなんてね☆
面接なんかも淡々と進み、採用されることなんて無かろうと思ったらまさかの採用で電話貰ったときは思わず二度見しちゃいましてねー。
こんな職場で働けるのかと心配になりつつも、仕事初日になったのでありました。
初日は絵に描いたような地獄絵図。阿鼻叫喚や怒号の響き渡る職場でアタフタするしかなく、早く退勤時間になれって心の中で何度も呪いましたね。
そんな地獄絵図が半月くらい続いたので、その責任を取って職場の偉い人全員更迭されていきました☆
エージェントってそういうところシビアね!(顔は笑っていない)
もみくちゃになりながら必死に働き、そろそろエージェント業10年という大台になりそうだったある日、
「ここ、閉めるから、黒幕さんは機関へ異動ね」
はぁーーーーーーーー?????????
ということで、今の職場へと飛ばされることになりました。
今の職場は個性の総合デパートなので、会社ごと隕石に衝突しないかなぁと日々思っている。
エージェント、職場を往く 黒幕横丁 @kuromaku125
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