第14話:魔王の間


 次々と出てくる近衛兵をなぎ倒し、あたしは階段を上り切り魔王の間へとたどり着く。


 


 ばんっ!




 「とうとう来たか、勇者よ。しかしここはこの私、バトゥルス将軍がいる限り…… ぶほっ!」


 面倒なので必殺技でバトゥルス将軍を瞬殺サクッする。




 漸っ必殺技!



 ばたっ、ちゅどぉおおおぉぉぉんッ!!





 「おいおい、流石にそれはひどいだろう?」



 すちゃっ!


 一瞬でバトゥルス将軍を倒したあたしにそれは玉座から立ち上がる。

 あたしはそれを見て絶句する。




 「へ、変態っ!」




 「ふむ、この美学が理解できぬか?」



 すちゃっと足のつま先を伸ばし、クロスさせて眼鏡のズレを中指で戻し、意味不明なポーズを取り、すばぁあああぁぁぁぁん! と言う効果音と共にそれはあたしの前に姿を現す。


 そしてその胸には燦然さんぜんと輝く女性ものの胸当てが付けられている!!




 「くっ、この変ん態ぃ…… んぁっ//////!」



 「へっ?」



 なに、どう言う事?

 体が急に熱くなっちゃってムラムラいけない気持ちしてくる。


 顔もだんだん熱くなってきて息も荒くなり、頭もぼうぉ~ぅっとして来る?


 思わず内股がもじもじじゅんとなっちゃうほどあたしは興奮している。

 胸当ての鎧がこすれるだけで胸先に甘美な刺激が伝わる。



 「ま、まさか魅了チャームの技を使ったの!?」



 「い、いや、僕何もやっていないけど…… とにかくチャーンス! 行けぃお約束の触手攻撃ぃ!!」



ずにゅりゅりゅりゅりゅりゅぅぅぅっ!



 「キャーっ!!」





 こうしてあたしは何故か身体的興奮発情の中ぬめぬめぐちょぐちょの触手につかまるのだった。

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