絵日記
オダ 暁
絵日記
夜明けは
なにもかもが
透きとおって
みえます
見上げれば
空はただ銀色で
辺りはしんと静かです
ぼんやりと歩いたり
思いきり背伸びをしたり
それだけで気持ちよくて
涙がこぼれそうになる
雑草も小さな蟻さえ
いとおしい
そんなふうに
いつまでも感じられたら
炎天下
太陽めざし向日葵がどこまでも伸びるように
たえまなく
渡り鳥がひたすら海の上を飛んでいくような
そんなひたむきさを
願いながら
残照を背に浴びて
落ちていく太陽をふりむきもせず
斜陽の中
ひとり歩いていく
しのびよる夜の足音に
負けずくじけず恐れず
しっかりと
大地を踏みしめていく
絵日記 オダ 暁 @odaakatuki
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