第17話 呼び名の本質

障害者を障がい者にして

彼らは本当に救われるとおもうか

享受できる福祉は充実しただろうか

彼らは生きやすくなっただろうか

彼らの障害が軽くなるのか?

それとも金が手に入るか?


ADの呼び方をかえて

彼らの仕事は変わるのか?

変わらずアシスタントだろう

ADに雑用をさせているのは

ADという言葉の力ではなく

人員配置と役職負担の問題だ


では雑用係が新しくできるのか?

そういう者達をなんと呼ぶのだ

アシスタントクルー?

ハハハ、それなら滑稽だな


物事の本質をとうに見失っている


発達障害をADHDにして

彼らの凸凹が変化する訳では無い


LGBTQをどんどん増やして

属性を増やし枠組みも増えていく

自由になりたかったのではないのか

「男女の枠組みに囚われたくない」

主張と矛盾が生じているじゃないか


繊細さんと言葉を和らげて

世界の刺激が収まるか?

彼らの過敏が治まるか?

優しい言葉を使うことで

世界が変わるというならば

恋愛小説や幸福の詩をかく作家は

この世のヒーローになるだろう


違う 違う そうではない


言葉を変えても世界は変わらない

スローガンで世界は変えられない

そんな事で変わるほど世界は易くない

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