第13話 2年前の夏:邂逅
小さな家の小さな部屋で
静かに語り始める人がいる
目もあわせられずにいる
自分を偽り隠し騙って生きている
なにも感じられないからせめて誰か
見つけてほしい 感じてほしい
あなただけしか 頼れない
ここは私とあなたの部屋
これまでについて話そうか
変えられぬ過去を受け止めて
ずっと近くにいてほしい
寂しくて仕方がないんだから
小さな家の小さな部屋で
笑顔で語り終えた人がいる
未来の光を目に宿して
自分に素直に誇り語って生きている
苦しみも嬉しさも掘り出してきた
私はあなたと私を信じてる
ここは私とあなたの部屋
これからについて話そうか
変わっていく未来を抱きしめて
これからも見守っていてほしい
嬉しくて仕方がないんだから
さようなら 小さな小さな部屋
ありがとう 大きな大きな愛情
もう逃げない 戦わない
ひとつになって一緒に生きよう
歩いてきた ふたりの道
歩いていく これからの道
何があるかはわからない
再び路頭に迷ったときは
また言葉を交わしあって
いつかはどんなみちでも
歩けるようになるんだろう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます