第7話 白煙を溶く

かふかふと白煙を溶く

訪れてしまった早朝に


願わくば胸につまった

この焦燥感と自暴自棄と

心にまとまわりついて

離れないアスベストが

一緒に出ていってくれは

しないかと思いながら


わたしのなかにはまだ熱が

あることを再確認したくて

なんども吐息をかふかふと

水蒸気の白煙に変えていく

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