第11話
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
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「久しぶりですね。どうしたんですか?」
突然来た、元担任の桃萱先生からの電話。一体どうしたのだろうか。
『ああ、ちょっと許可を取りたい事があってね』
「許可、ですか?」
『ネットに載せたい画像があるんだけど、それに君の顔が写ってるんだ。もちろんモザイクはかけるよ。使ってもいいかな?』
「別に構わないですよ。それくらいなら」
『そうか、ありがとう』
どうせ学校の掲示板とかに貼るんだろう。
でもなんでモザイクをかける必要があるんだろう?
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(花本沙耶香視点)
「先生、どうでした?」
「OKが出た。映像の加工はできてるか?」
「はい、先生に教えられた通りに出来ました」
私がしていたのは顔にモザイクをかけることと、風景を学校から別のものに変えるという二つの作業だ。まさか学校でこんなことをするとは思わなかったが……
私たちが今からすることは、結果的に彼を騙してしまうことになったが、これが彼の今後につながると信じている。
最悪私たちは名誉毀損で捕まるのかもしれない。でも、何もしないでこのまま終わるのだけは嫌だった。
先程試しに警察に被害届を証拠の映像と共に出してみたが、先生の読み通り駄目だった。なら残す手はこれしかない。
「うんうん、よくできているな。後は……」
先生が私が送ったものに何かを加えている。
そして、パソコンを弄りながら先生は聞いてきた。
「本当にいいんだな?」
「はい。証拠があったのに警察は動いてくれませんでした。それに私だってあいつの事は結構怒ってるんです。特に前島君にしたことが。その報いは受けてもらわないと」
「そうだな。よし、後は、こうしてっと。うん、よく出来ているな。それじゃあ、始めるぞ」
「はい」
今回私たちがやったことは広まるかが肝となってくる。
先生はパソコンのエンターキーを押した。それと同時に私はスマホでSNSを開く。これでさっき加工した私が強姦された時の動画を発信した。この動画はいくつものパソコンやスマホなどを経由して発信したから問題ないらしいが、なぜ先生がそんなことができるのだろう?
「ん?お、早速反応があったみたいだな。この調子ならかなり拡散されるんじゃないか?」
「あ、ほんとですね。確かに凄いです」
わずか数分で見てくれた人はかなりいた。
「確か前島はSNSを見ないんだったよね?」
「はい、彼はそういうのは全く見ません。興味ないんだそうで……」
「そうか、なら問題ないのかもしれないな」
そして次の日、私と彼の周りは大きく変化するのだがその時の私はまだ知らなかった。
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〈お知らせ〉
いつもコメントくださりありがとうございます!
色々考えた結果、ジャンルを変えることにしました。
この先書いていて重いまま続いているので……
これからも宜しくお願いします!
1月31日 修正を入れました
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