スーツの茶髪の男…4
タクシー会社からでてきた加賀は手帳にメモをしながら車に乗り込む。
後ろから走ってきた池山の手には行きには持ってなかった紙袋があった。
「リュウキさん白でしたね」
「アリバイは立証したな」
「でも毒ですよ?カプセルとかで飲ませたら時間なんて関係ないんじゃ?」
「そのために現場に戻るんだろうが」
「え、今からですか?」
「いやその前に小越高校に行く」
「小越高校?小鳥遊愛充が通っている?」
「あぁ。ちょっと確認したいことも出来たしな」
「何を確認するんです?」
「ちっとはその頭で考えろ」
「…教えてくれるのが先輩の役割でしょうが」
「ブツブツいうな。早く運転しろ」
「はいはい!」
そういうと池山は車を走らせた。
「…にしてもドライブレコーダーって外以外にもつけるんだな」
「当たり前ですよ」
「昔はなかったぞ」
「昔って…。加賀さん、タクシーっていうのは結構揉め事多いんですよ?そのときの対応用に内部にもドライブレコーダーをつけているんです。建前は運転手の監視のためっていってますけどね」
「…なんでお前そんなこと知ってんだ?」
「交番勤務のときにめちゃくちゃ巻き込まれたんで」
「あぁ。なるほどな」
「加賀さんからしたら何年も前の話だとは思いますが」
「そうだな。もう何十年も前の話だな」
「確認したところで大体は痴話喧嘩なんであんまり関係なかったんすけどね」
池山は交番時代を思い出すように話した。
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