スーツの茶髪の男…1
「えっと小鳥遊さんの証言を纏めると、一人目がリュウキというグレースーツのホスト。二人目が黒スーツの短髪の茶髪で首元には薔薇のタトゥー。三人目がブラウンスーツに眼鏡をかけた茶髪の男性」
池山が愛充の調書を読みながら纏める。
「容疑者が増えたな」
「最後のお客は監視カメラにバッチリ映っていてアリバイは完璧なのが救いですね」
「…あぁ。まずはこのリュウキというホストに会いに行くか」
「はい!」
加賀は重い腰をあげスーツの上着を取り歩き出した。
それとは反対に軽い足取りで歩く池山は、さっきまで調べていたリュウキが務めているホストクラブ
※※※※※※
豪華な装飾品に包まれる異空間の高級なソファに座る加賀と池山。
煌びやかな空間に刑事二人しかいない異様な光景が広がる。
「えっと、俺に用っすか?」
「君がリュウキかい?」
「あー。源氏名はそうっすけど。刑事さんが何の用っすか?」
確かに茶髪でグレースーツ。
「いつもそのグレースーツを着ているのかい?」
「え?あぁ!そうっすよ!このスーツ女の子からの評判がいいんっすよ!」
「だからお気に入りの子に会うときもそのスーツで出かけたのかい?」
そういいながら加賀はリュウキに小鳥遊愛充の写真を見せる。
「っちょ!確かにこの子まだ高校生っすけど手は出してないから!!未成年に手は出してない!まじで!神に誓えるって!!」
慌てたように弁解する彼に加賀は「今日は別件で来たんだよ」と冷静に告げる。
「…え?じゃあ何の用っすか?」
眉間にシワを寄せながら怪訝そうに聞いてくるリュウキに池山は説明し始める。
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