第6話 朝の準備(妹視点)

 今朝、というよりただ一時間前だったけれど、キッチンに立てるながらお姉ちゃんの朝の、いつも通りまだ寝癖立てる姿を堪能..... ええと、眺めるわたしがいた。スマホで時間を確認すると、お姉ちゃんを待ったらきっと遅刻するのは明らか。一人出て、今すぐ一人で学校へ行ったなら、多分間に合ったでしょう。


 でもそうは行かない。お姉ちゃんへの恋がそういうことを許さない。わたしは忠実と誠実、それでわたしがお姉ちゃんと待つ。


 待つだけとなんとか時間の無駄遣いになる気もするけど。ならば、待つだけじゃなくて、お姉ちゃんが皆の目にさらなる美人としてる見えてる方法が、このじぶんの手、わたしの細い指先にある!


 お姉ちゃんが今朝食を食べている。食べ終わったら多分制服を着て、そのまま家から出る。必要以上の準備をするには時間が足りないし。しかしわたしの場合?  準備はほとんどできている、そしてお姉ちゃんを起きように行った前にちゃんと朝食した。このすべての状況を考えたら、解決方法は単純で簡単!


 ただ、わたしがお姉ちゃんの代わりにお姉ちゃんの髪を梳く。するとお姉ちゃんの肩が一瞬硬くなるのを気づくけれど、後ろを向いてわたしをみあげてあとすぐに緩める。朝ごはんを挑戦し続く。


 こういう時は、意外にチャンスなるかも。今なら、お姉ちゃんの髪型をわたしのと同じするくらいはできるでしょう。


 ええと、これ、とそれ、と...... できた!


 一歩下がる、できたての絶品を見る画家みたいの気分になる。


「お姉ちゃん、新しい髪型はどうと思う?」


「鏡がないから見えないよ。花がしたなら多分大丈夫だけど」


「あ、それはそうね。わたしと同じにしてたよ」


「それなら鏡が必要ないじゃないか? 花を見たら多分私がどう見えてかも分かるし。そんなに違わないし」


 お姉ちゃんの言っていることはごもっとも。しかしお姉ちゃんを見るのは、鏡を見る気分とはかなり違う。鏡は好きじゃない、でもお姉ちゃんは好き。わたしは確かに可愛いけど、お姉ちゃんほどではない。そして鏡でわたし自身の姿へ、ええと..... 悶々ともしないし。


 しかしまあ、その話はこれでおしまい。今は。


 はい、そして準備。お姉ちゃんが準備していて、一緒に出かける。


 学校へ歩いていてと気づく。


 これは実際に、なんか遅いね。特にお姉ちゃんが。運動に向いていないきがする。お姉ちゃんも常々自分自身についてそういう評価も口にしているけれど。


 もっと早いやり方はないのか?


 わたしがお姉ちゃんを持ち上げて行くとか。ああ、なんか変な思いつきが来た。それと計画。わたしが言うなら、すごくいい計画を思いついたと思う。


 計画には、いろいろな必須点がある。前提みたいなもの。その中の一番大事と言えば、それは、もちろん、わたしがお姉ちゃんを持ち上げられるかどうか。


 できるかな?


 なんか試したい気分になっている。


 と考えたら、しない理由がじつにそんなにない? ただお姉ちゃんの説得できるなら、そのあとは楽勝。


 はい、楽勝、楽勝。


「お姉ちゃん、わたしがね、なんかへんなことがしたいけど、いい?」


「変なことって?」


「言わない。秘密です」


「後悔する可能性が強く感じるけど、まあ、かなり気になってるから、いいよ」


 それで、許可が出た! よし、行こう!

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