1章 館編
第1話不気味な館
館編スタートです!
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暗くて何も見えない。
「ここはどこだろうか?」
変な疑問が頭をよぎった。
僕は座っている椅子から立ち上がり、手探りで電気のスイッチを探した。
手にプラスチックの感触がした。
「あ、あった」
電気がついた。
「病院じゃない⁈」
どういうことだ?
僕は気を自宅で失い、訪ねて来た友達が病院へ
連絡してくれた、と救急車の中でそう聞いた。
僕は慌てて自分の鞄に手を伸ばし、スマホを取り出そうとした。
「スマホが無い」
これではどこに自分がいるのかも分からない。
部屋にはベッド、先程座っていた安楽椅子、小さい棚しかない。
……コンコン…―――
突然ドアがノックされた。
「すいません誰か―いますよね、出てきてくれませんか?」
若い女の声が聞こえた。
恐る恐るドアを開ける、
そこには自分より背が低く、巫女装束を着た20才ぐらいの、女がいた。
「なんでしょう、ここはどこ何ですか?」
「さあ?……どこなのかは分かりません、取り敢えずついてきて欲しいです」
女がどこかへ向かったので自分もついて行く。
向かった先には重厚な木製の扉がある。
開けると自分とその女 以外に七人いた。
全員、同様に怯え、困惑しているようだ。
―――――――――――――――――――――――
「これで全員そろいました。」
その女はそう告げた。
その言葉が合図だったのだろうか?
突然、室内に場に似合わない陽気な電子音が響いた。
――「はーい…全員そろいましたね、出欠をとりまーす」――――
…………これから何が起こるか、わからない……
………とりあえず…ここにいる8人を観察する必要がありそうだ………………
――「1―荒木―
「え、え、何? 何なの、本当に!?」
かなり混乱しているようだ。
まだ学生なんだろうか?顔に幼さが残っている。
腰まである黒いジャケットと青いジーンズを着ている。
――「はい、は?」――――――
「ひっ!?」
荒木がビクッとした。何かあるらしい。
「は、はいっ」
――「2―
「はい。」
落ちつきがあるように見える。
さっき自分を迎えに来てくれた女だ。
―――「3―南―
「はーい。」
緊張しているのか?
声は余裕があるように聞こえるが、手はせわしなく動いている。
多分どこかの高校生だろう、制服を着ている。
―――「4―荒木―
「はい。」
荒木ルルマと手をつないでいる、多分ルルマの妹だろう、顔だちが似ている。
赤いジャケットと紺のスカートを着ている。
―――「5―西島―ラヒ―」――――――
「はイッ!」
声が上ずってしまっている。
どうやら かなり怯えているようだ。
白いシャツと格好良いジーンズをはいている。
……イケメンだな………………
多分ハーフだろう、色が白い。
―――「6―松野―
おっと、自分の名前だ。
「はい。」
気づかなかったが自分は、今 白衣を着ている。
確かに医者だが自宅で白衣は着ないのに…何故だろう?
―――「7―名取―
にじ……こんなに名字と相性が悪い名前を初めて聞いた。
「は…い」
スーツと黒い長ズボンを着ている。
サラリーマンのような気がする。
―――「8―西成―
「はーい」
ラフなパーカーを被っており、余裕があるように見える。この中で1人だけ怯えている様にはみえない。
この中で少し周りと違う雰囲気を持っている。
―――「9―五十嵐―
「はい。」
黒い革ジャンと黒い長ズボンをはいている。
格好良い人だ。
………………多分、有名人だろう…聞いた事がある…………
「はい、皆さんいますね♪
私はうれしいです。」
つくづく不気味な機械だと思う。
「皆さんには…とっっっても素敵なゲームをしてもらおうとおもいます。」
「そのゲームとは……………………」
たっぷり間を置いて
機械はこう告げた。
面白そうに、陳腐で笑えない内容を……
――――「殺しあいゲームです。」―――
「「…………‼︎」」
一同に沈黙がおりる。
南 美絵が沈黙を破った。
「…………ふん、そんなんするわけ無いじゃん……馬鹿なの?……そんなんこの壁みんなで叩き」
話は遮られた。
…………―「黙れ、最後まできけ、」…………
南がビクッとなり、そして首の後ろをさすった。
「嘘。」烏間がつぶやく。
首の後ろに何か装置が付いている。
………………相手は……いつでも僕達を殺せるらしい…………
死の恐怖で身体がすくむ。
―― 「ゲームルールは後々わかるでしょう」――
――「まず、自分の部屋に戻って、ベッドの下を確認しなさい」――――――――――――
死が相手に握られているので、みんな言葉に従った。
全員が階段をぞろぞろと降りて行く。
自分も部屋に入って、ベッドの下を確認した。
カードが1枚あった。
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初投稿です!
出来るだけ書きだめはせず、書き上げた瞬間投稿していきたいと思います。
U^ェ^U
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3話以降からが本命です!( *`ω´)
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