第319話 本日会ったこと。

 今日は朝から生花のお稽古に行って来ました。10年ほど前から続けている池坊。最近は小説を書きたい私が一番真ん中にいるので、生花のお稽古に心が向かない。とはいえ、行けば行けばで「楽しい!」と思いながらお稽古して来ました。


 今日のお花はシャクナゲ。それもお生花の一種生けです。お生花とは——


『生花は江戸時代中期に成立した様式で、1~3種類の花材を用い、草木が地に根を張り生きる姿を表現します。立花が草木の調和に美を求めることに対し、生花は草木の命が現れる出生(しゅっしょう)の美に注目します。出生とは草木それぞれが持つ特徴、いわば個性で、草木が懸命に生きる様々な姿に美を見出したものが出生美です。生花は草木の出生美にもとづき、一瓶の中に品格をもって草木の命を表そうとする様式です (池坊ホームページより)』


 さらに今日はシャクナゲのみでいける一種生け。一種生けとは一種類のお花で生ける技法で、花器の正面から見て花の指し口が一本に見えるように生けていきます。正面から見ると美しい形になっているお生花は、横から見ると扇状に広がっています。床の間に飾る生花なので、横からの構図はあまり重要じゃないのかもしれません。でも、その扇型もなかなか面白いです。


 そんなこんなな久しぶりのお稽古を午前中こなし、その後で20年来の友人のセレクトショップへ出向き母の日のプレゼント&自分の夏服を購入。母の日のプレゼントは友人のセレクトショップオリジナルのインド綿ワンピースにしました。薄くてさらさらと肌触りが良くて、なんとノーブラでも突起物が目立たないように仕立ててあって、しかも柄が可愛い!


 今年71歳になるお母さんには黄色がベースの小花模様のワンピースを購入しました。紺色の落ち着いた色合いもあったけども、歳を重ねるごとに明るい色を着た方が素敵だと思って。お母さんは飲食店を経営している名物女将です。ガーデニングが大好きで、お店中にお花がいっぱい。小花の真ん中に金色もさし色で入っているシャレオツなインド綿ワンピースを着たお母さんが花々に水をやってる姿を思うと、これしかないなと思いました。ちなみに私も柄違いでワンピースを購入。さっきまで着ていましたが、最高に気持ちよくて! 今年の夏は素肌すぎるほどの素肌にこのワンピを着て執筆しようと思いました。


 さてさて、その後の時間は家に帰り夕飯を作りと普通の日常がありまして。2番君を塾に迎えに行く午後9時半。


 車を走らせておりましたところ、駅から1番ちゃんが自転車でこっちに向かってくる。その向こうには黒いリュックを背中に背負った男子高校生の姿が——。


「あれ? あの後ろ姿ってAくん?(一番ちゃんの彼氏の名前)」

「いや……。あれはBくん」

「え? Bくん? もしかして告白されたとか?」

「あ……、うん……」

「もちろん断ったよね? だって彼氏いるし?」

「それはもちろん! お母さん家帰って来たら話聞いてー」


 そんなこんなで1番ちゃんのB君に告白された話を聞きまして。なかなか面白かったです。実は昨日LINEで「明日一緒に帰ろう。一度だけでいいから」と誘われていたそうで。そこで1番ちゃんは彼氏であるA君に「明日一緒に帰ろうって言われた。一度でいいからって」と相談したそうで。B君とは小学校から剣道友達な1番ちゃんはそのことも彼氏のA君に説明したようで。


 私は思いました。


——へえ、誠実やん。


 私だったら言わないなー。それはそれで楽しんでたなー。おっと、失礼。話が純粋な高校生の恋愛話から逸れてしまった。いえね、高校時代の私ならば同じ高校じゃない相手ならどっちもどっちも上手にしてたしなと。(それって二股やんっ! うん? えっと記憶を辿ると……、四股くらいかけてたかも……。ひぃ!ビッチ!)


 そんなこんなで、電車の中でも雑談に彼氏の話を織り交ぜて、内心『彼氏いるから告るのとかやめて。今まで通り友達がいい』なんて思ってたらしい1番ちゃん。その思い虚しく、B君は降りる駅を過ぎても降りないで、1番ちゃんの降りる駅までついて来て、そして、告白を——


「去年から好きだった」

「ごめん、彼氏、いるんだ……」

「知ってるよ。でも、好きだって言いたかった……」


 この後沈黙が流れたとのこと。1番ちゃん曰く10秒くらい。と、そこに塾に2番君を迎えに行く私が車でやって来た。


「お母さんきたし、ここで。これまで通り友達でいよ!」

「あ。うん……」


 そんな短い会話を交わし、B番君の告白は終わったそうです。あー、そういえば駅まで歩くB君の背中は悲しそうだった。ごめんね。私が通らなかったらもっと話もあったかもなのに——。


 そんなこんなな本日でした。え、何も妄想しんかった。確かに。これじゃ、ただの日記だわ!


 お読みいただきありがとうございました。



***


青いよ!

そしてうぶいよ!

仲良しのカクヨムさんと近況ノートで下ネタ満載ギャクトークしてる私的には眩しかったです。(夜だけど)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る