第293話 アオハルですが、何か?

 温かい日が続きお庭の木々も芽吹いてきました。な、本日。


 中学校の卒業式が終わりまして、一番ちゃんが今日は昼から自宅にいます。昨日は一番ちゃんは早朝からユニバに行っていて家にいなかったし、私も実家のお母さんと越前海岸までドライブに行っていたので全く気にしていなかったのですが……。そっか、そうなんだ。そうなんだね……、家に……。


「いやだー! 子供が一人でも家に1日いるってことはお昼ご飯作らなきゃいけないってことだー!」


 良かったと心から思いました。今は長編連載作品を書いていない。もしも連載中ならば私のイライラは凄いことになってしまい、良くない母親になっていたと思います。書く時間をじゃますんなオーラがだだ漏れていたかもしれない。KAC参加くらいなら、しかも777文字縛りで挑戦中なので、気楽に過ごせます。


 とはいえ——。


「お母さんお昼ご飯なに?」

「残り物」

「えー、まじでー。やだなー、お腹減ったしー」

「とりま、そのチョコクロワッサンでも食べておけば?」


——本日11時過ぎの会話より。


「残り物とは言ってもさ、クリームパスタにしてみたよ。春キャベツとシーフードの和風クリームパスタ。ミネストローネ付きだぜ! どや?」

「ワオ! 美味しい! でも、お腹いっぱいで残すかも」

「なぜだ。せっかく作ったのにっ!」

「だって、チョコクロワッサン食べたから」


 ——本日12時過ぎの会話より。



 あああ、なんでしょうか。いいよ、それで。別に。だってクロワッサン食べたしね、それに食べたらって言ったのも私だしね。うん。そうだよ、そうなんだけども。


 お気楽お一人様時間が、ない。春休みだし、出かけて行く予定はそこそこあるらしいけれども、毎日でもない。春休みは当たり前ですが高校入学式まで続きます。……。


「なっゲーよ! 長すぎだよ! 一ヶ月もあるじゃんかっ!!!」


 本当に長編を書いていなくて良かったと思いました。ちなみに一番ちゃんですが、ただいまアオハル真っ最中。我が家は高校生までは男女交際禁止なので、かろうじてまだ彼氏ではないはずなのですが。


「なんとー! 卒業式にー! 好きな人からー! 第二ボタンをー! もらったそうですー! それもー! 向こうからー! くれたんだってー! しかもー! 昨日はー! その男の子と友達カップルとユニバでー! ダブルデートを楽しんだんだってー!」


 それってもう彼氏じゃね?


 我が家は高校生になるまで男女交際禁止なので、4月1日になったらカレカノになるそうです。今はまだ手も繋いでいないそうです。でもユニバに行く新幹線は隣の席だったそうです。ふうん。(絶対もう付き合ってると思うお母さんなのでした)


「アオハル乙! リア充なら母さんの方が負けてないぜっ!」


 そんな会話を親子でしながら春休みは楽しく過ぎていくのでした♡



 青春。純粋な初めての彼氏彼女。そんなお話を妄想してそのうち書いてみたいけど、あまり書ける気がしない私。濡れ濡れ楽しくスプラッシュな恋愛なら書けそうなんだけどな。それは恋愛と言うよりは官能小説か——。いや、小説ではなくもはやエロビ……。そう思った本日はこの辺で。



 なんでもない記録用の日記でした。

 お読みいただきありがとうございました。



***


今日は父の命日でした。

二十年前に癌で亡くなったお父さんもきっと一番ちゃんの淡い恋を見守ってくれていることでしょう。


お父さん、こちらは平和で元気です。

いつも見守ってくれてありがとう!




 

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