第268話 今日は振替休日な、本日。

 先週の土曜日は土曜授業があったので、月曜日の今日は振替休日で学校がお休み。そろそろ十一月も終わりに近づいてきたので、後回しにしていた衣替えをやっといたしました。


「おそっ! 遅すぎるって!」


 自分でもそう思うけれど、なかなか思い腰があがらず伸ばし伸ばしに。さすがに子供たちが半袖で学校に行くのはまずいなと思う気温なので一気に片付けました。中学生の二人は自分で管理なので、小学生三人プラス大人二人分の衣替えです。タンスのある部屋は足の踏み場がないほど洋服に埋もれ、見えない微細な糸くずが空中を舞っているのか、くしゃみ連発しながら半日仕事。なんとかやり終えてほっといたしました。


「お化け屋敷の撤去も終わったし、これでカクヨムコンに向けて執筆する環境の準備が整ったぜ!」


 だがしかし、いまだどのお話を書くのか迷い中です。ホラーなのか、ミステリーなのか、それとも絶対に自分には無理だと思うジャンルに挑戦するのか……。まだまだ自分には足りないところだらけなので、書籍をあれこれ読み耽り、ストーリーの構成や表現方法を勉強している日々です。


「ううう……。書籍化作家さんの作品に、程遠い、程遠いよ、私の実力……」


 実力のなさに落ち込み、毎日ため息をついて本を読んでいるので、旦那様が「お前どうしたの?」と聞いてきます。理由を説明すると、「それは大事な時間だと思うから大いに悩め」と言われ、「絶対めげないもん!」と繰り返し自分に言い聞かせております。


 それに——。


 妄想日記の更新くらいは毎日しようと思いつつも、自分の中にある違和感を払拭できるまではできるだけ書きたくないなと思ってしまう自分がいて、更新できずにいました。


 違和感、それは何か。


 妄想日記はロシアがウクライナの侵攻を始めた頃から毎回『平和への祈り』として文末に『——黙祷』を書いてきましたが、なんだか毎回毎回書いているうちに、祈ればいい、書けばいい、それが当たり前の状態になってる気がして。それってちょっと違う気がすると思い始めてしまい、今回しばらく書くことをしない時間で、そのことについても考えました。


『——黙祷』と書けば書くほど、私の中の『——黙祷』が安っぽくなってる気さえしてきてしまって。そんな違和感の正体も知りたかったのです。いろいろ考えた結果、今のところ、その違和感の正体は私の中にある『こういう人に見られたい』的な感情も混じっているような気がしました。


 ——いい人ぶってる気がする、うん。


 戦争のない世界になって欲しい。それはもう当然のごとく自分の中にあるけれど、それを私を形作るネタにしてる的なそんな感じ。自分ではそんなつもりはないと思っていましたが、何度も何度も『——黙祷』と書いているうちに、自然と『私を形作るネタに平和への祈り』を利用してる気がして。利用している気で書いてないんだけれど、後から読み返して、違和感。ああ、そんなの、違うわって思ってしまいました。最初こそ、必死になって『祈り』を込めていたけれど、書けば書くほど軽くなってしまう。


 そう思うと、我が家では「愛してる」を息をするように言葉にしますが、結構軽いですね。


「お母さん、お父さんお休み、愛してる」と中二の息子君はいつも言ってから自分の部屋に行くし、「それじゃあね、愛してる」と言ってパパと私は日常の電話の最後をしめくくります。


 愛が軽いと言うわけじゃなく、「愛してる」と家族間で使うことが当たり前すぎております。『——黙祷』も同じかも。『平和への祈り』が軽い気持ちなわけじゃないけれど、自分の中で書けば書くほど我が家の「愛してる」と同じ感覚になっていくような。


「もう、あんまり書くのやめよっと」


 大事にしたい『祈り』。毎回書くのはやめようと決めた、そんな振替休日の本日。衣替えで出た大量の洗濯物(クローゼットに入っているものを入れ替えるだけなのに、何故に洗濯物が出る?!)を干す場所がもうありません。しくしく。乾燥機を使うと燃料代が高いので、できるだけ自然乾燥に頼りたいのに。干す場所がないだなんて。この後、なんとか干せるように考えなくてはいけないので、本日はこの辺で。妄想力が復活できるように、もうしばらく静かに内に篭っていようと思います。



 お読みいただき、誠にありがとうございました。

 寒くなって参りましたので、皆様お体ご自愛くださいませ。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る