第158話 修学旅行と取材旅行

 今日は土曜日の振替休日で子供たちが家にいます。でも中学生は中間テストのテスト対策に塾へいき、小学生たちは公園に遊びに行ったので、ほぼお一人様時間です。


「やったぜ! これでいろいろ書き進めることができる!」


 そんな風に思いながらお昼ご飯に親子丼を食べ、ごろんとソファーに抱き枕を抱いて横になりました。あぁ、満腹満腹。最高だ……


 ……はっ! あたし、寝てた……?


 気付いたら午後三時半を過ぎていた。そんな本日。


 いやぁ、二時間も寝てました。もう昼寝という長さじゃない昼寝だと思いました。てことは、その分夜更かしできるじゃん! と思いましたが、今日は愛するパパが出張ではないので、妄想日記の深夜投稿ができません。それはそれで別のジャンルのお楽しみな時間もあるかもなのでいいのですが、深夜投稿できないならば、昼間に妄想日記を書かなくてはと、起きてすぐにここへやってきました。


 だがしかーし! 朝から塾の送迎、そしてお昼ご飯を食べてからの爆睡で、日記に書くような一日を過ごしていないことに気づきました。あの二時間は貴重な二時間だったのに!


 そうか、夢の話。夢の話を書けばいいんじゃないかと、さっきまで見ていた夢の話を今一生懸命思い出していますので、少々お待ちください。



………


 あきまへん。なんの夢だか1ミリも思い出せません。なんてことでしょうか。あんなに夢の中で大冒険をしていたはずなのに。ええ。大冒険な夢でした。ファンタジーではないけども、なんか怖いおっさんにものすごく怒られた夢でした。夢って鮮明に見てるのに、起きてから思い出そうとしても思い出せないですよね。


 おいおい、ちょっと待ってよ和響ちゃん。では今日の妄想はどうするんだい?


「そういう時はさ、子供にお題をもらうんだってばよ」


 おっと、鍵かっこで出てきたね。お久しぶりな登場ではござらんか?


「だって、妄想力を別で発揮しているからさ、僕の出番がないんだよね」


 確かにぃ。五分で読書の短編楽しいもんで。


「あと関川君の続きの話もあるしねぇ。で、行くの東京?」


 うん。明日あたりに! 本当は金曜日に行きたかったんだけど、なんかすごい雨だったよね。ニュースで見たわ。まぁそれが理由でいかなかったんじゃなくて、たまたま前日飲んだ糖質ゼロビールのアルコール度数がいつもの倍くらいあったんだよね。おんなじ製品なのに、おかしなこともあるもんだ。


「それは単純に、呑みす……」


 いいや、おんなじ製品だけど、たまたまアルコール度数が高いやつがあったんだってば! だって冷蔵庫の在庫ちゃんと記憶のある本数分減ってたから、こりゃ間違いないね。だから朝起きれなくて、気付いたら十時だったんだわ。そりゃもう東京なんて行けないでしょ? もったいなくて。


「そんな時間から行ったって勿体なさすぎるわね。しかもそれをここに書いちゃう神経が僕にはちょっとね」


 いいもん。きっとこれを読んでいる方々はそんな私の私生活はもうとっくに知っておりますってばよ。おっと、どうして語尾がアニメキャラ?


 アニメキャラといえば、もうすぐ一番ちゃんが中学の修学旅行で東京へ行きます。東京都内の散策をどこに行こうかと相談しているそうなのですが、絶対外せないのが、アニメショップだそうです。本当に? 一緒の班の子たち五人ともアニメショップに行きたいの? と私が聞いたら、全員アニメショップに行きたいそうです。


 すげぇな! アニメショップ!


 なんでも東京の某アニメショップは、ラインナップがパナイそうです。私たちの住んでいる県にも同じアニメショップがありますが、比にならないとのこと。そういえば自分も中学校の時、修学旅行で東京に行くなら竹下通りに行きたいなとか、下北沢で古着屋さんに行きたいな、とか思ってたことを思い出しました。


 では実際行けたか? というと、一緒の班の人たちはそういう感じの人ではなくて、結局、け、結局……? どこに行ったか全く記憶がありません。


 うそ……。そんなまさか。そんな大事な記憶をなくしているだなんて。そんな青春真っ只中なのに! そういえば、高校生の時は修学旅行あったんだろうか? いや、ないはずないし。え? ちょま、高校時代の学校での記憶がごっそりとな……い……?


 私のことが好きな剣道男子に誰もいない三階の理科室で腕を引き寄せられてキスをされたことは覚えている。うん。淡い記憶だ。


 バスケ部の色白なイケメン後輩君と部室で密会していたことも、覚えている。うん。大丈夫だ。ちゃんと記憶はあるぞ。


 バンドやってる同級生の男子とカラオケに行きまくっていたことも、覚えている。そうそう、学校にいく途中にカラオケ村があったのだ。今思うと、すごいネーミングセンスだな。


 いや違う、そこじゃない。修学旅行の思い出だってば。えっと、えっと、脳内データをめくっておりますので、少々お待ちを。


……………………。


 ない。記憶がない!高校の修学旅行の記憶が全くない!


 もしかして、わたし、高校の修学旅行に行ってないかもしれません。そんなわけはないと何度も脳内の記憶をめくっておりますが、全く残っておりません。


 そうか。うん、きっと高校の修学旅行に行ってないわ、私。だってどんなに探しても、1ミリも記憶がないのだもの。そういう高校時代だったんですね。きっと。《第43話 陰キャになりたい和響ちゃん》でもそんな過去を暴露していました。


 自分の子供には青春を謳歌し、一生心に残る修学旅行に行ってきてもらいたいと切に願うお母さんなのでした。


 


 そんな私は、今書きかけの『関川君の事が忘れられない私は今日もご飯を作る』の続きを書くために、明日あたり東京へ取材に行くことにしました。なんなら「伝書猫」に新宿のバスターミナルを書いたので、そこにも行きたいと思っています。そんなことを言い出したら、新百合ヶ丘も行きたいじゃん。って、いろいろ出てきました。


 せっかく愛する夫が働いて稼いで来てくれた「お金」を使っていく東京取材なので、時間の許す限りあちらこちらへ行って写真を撮ってくるつもりです。


 ふんわりワンピースを着た小太りなおばちゃん、いいえ、お姉さんがスマホで東京の街並みの写真を何枚も撮っていたら、きっと私です。そんな時は、『ねぇ知ってる?発泡スチロールは、レモンでとけるんだって』とお声がけいただければ、すぐにカクヨムさんだと気づくと思います。


 そんな本日は、この辺で。洗濯物が山のようだー!をやっつけに行ってきます! 


 本日もお読みいただき、ありがとうございました!








普通の日常に感謝して。

今日も当たり前と思うことなく、感謝して。

世界が平和になりますように。














――黙祷





















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