第77話 つくしの佃煮への道のりは長かった

 ついに我が家にもコロナの波が! というまでのことはなく、五番ちゃんの学級で誰かがコロナになったようで、学校から学級閉鎖のメールあり。と、いうことは?


 「やったぁ! 今日は塾に行かなくていいんだぜー!」


 と大喜びの一番二番である。それは良かった。私ももう少し時間があるから、妄想日記に行ってこよう! と、ウキウキしながらカクヨムにやってきた。実は、さっきまでよろず屋話を書いていたのだが、『聖職者1』の続きの『聖職者2』『聖職者3』と書き進めて、おっとこれはこのまま多分最後の『聖職者5』まで書いてしまうじゃないか? それだと今日の家事は一切できないな、と思って切り上げてきたのだった。


 もうですね、あれですよ。よろず屋話はお馬鹿な妄想じゃないもんで、それはそれで、わたし的にはいい時間なのですが、なぜか、すごく顔をしかめて書いちゃうんですよね。しかも顎を引きながら。そんな話を書いてばかりいると、ふとトイレに行った時に鏡を見て、


 「誰だ! お前は!」


 と叫びたくなるくらい、おばさんが映っていたりします。もうこりゃいかんなというくらいの、おばさんが映っているので、本日は、最後まではいかず、お馬鹿な妄想の息継ぎができるここへやってきました。


 そんな私なので、今開催中のKAC2022はめっちゃ楽しいです! もう、昨日のなんて、書いてても、出来上がったのを読んでても、妄想炸裂してて、いつかYouTubeにひとり漫才でアップしようかななんて本気で思ったりしてました。どんだけナルシストやねん! とツッコミをいただきそうですが、結構マジでした。でも、顔出ししたらこりゃあかんなと思ったので、そのアイデアは残念ながらお蔵入り。いつか痩せてきれいになったらやってみようかなと思っています。そんな日は果たして来るのか!!! おっと、つい大きな声でツッコミを入れてしまいました。失礼いたしました。


 さてと、では今日はなんの妄想で息継ぎしよっかなっと思っていたらば、五番ちゃんがつくしをいっぱい採ってきてくれたので、本日のお題は、楽しくつくしでお料理でもしてみますか。そういえば、最近私は仲良しのカクヨムさんの、毎日お昼に配信されるお料理レシピにまんまとハマっています。それがこちら!


【小烏さんちの台所 (野菜戦争!美味しく作って皿に盛れ!) 作者:小烏 つむぎ https://kakuyomu.jp/works/16816927860823401507 】


近況ノートに、ご紹介しているレシピのお料理写真も載るので、毎日毎日それはそれは毎日、夕飯の参考にさせてもらっています。超おすすめです。よかったらぜひ読んでみてください。まさに、小烏さんの生き方は、大地とつながっていて、平和そのものです。


 と、いうわけで!


 私も小烏さんのように、今日はお料理で楽しく妄想行ってみよー!


********

「つくしの佃煮」


まずは、その辺で採ってきたつくしの袴を優しく手で剥いていきましょう。採ってくる場所も大切です。その辺の道端だと、ちょっといろいろな危険性を感じるので、道端ではなく、あまり人が入らないような場所を探して採取するのがいいでしょう。


新聞紙をテレビの前に引いて、五番ちゃんが剥いていきます。でも、五番ちゃんが剥いている事実をそのまま書くと、きっとつまらない妄想になりそうな気がするので、私が脳内で剥いていくことにいたしますね。


まずは、つくし君を手にとります。なんて可愛らしいのでしょう。頭が開きかけのものもあるけれど、今手に取ったのは、まだ袴が頭に少しだけかかっている包茎…バシッ! 失礼いたしました。まだ頭に少し袴が少しかぶっている、そうですね、うんと、高校生くらいの、いいえ、今はあれですか? 中学生くらい? え? もっと早いよって? そんな! まさか! そんなことないでしょ?? うちの息子くんはまだ中学一年生! まさかうちの息子くんも……


あかんあかん、どこの話をしているんだ!


気を取り直して、小烏さんみたいに書くのが本来の目的だったはずでした。こっ! このつくしがあかんのや! そうだ。もう袴を頭につけてないので書かなきゃだ。ちょっと待ってくださいね、今違うのを取ってきますので。


そうそう、こうやってもう頭が出てるくらいのが、ちょうどお好みです。


では、まずは、その華奢な身体を、手でそっと持ち上げます。この子は、袴がどうやら二箇所ついているようですね。ではまずは下から脱がしていきましょうか。どれどれ、そっと優しく指でつまんであげないと、華奢なつくし君は、途中で萎えてしまうかもしれません。そこは気をつけて、まだ若くてピンと立っているうちに、剥いてあげましょう。そう、優しく、優しく……。


ペリペリペリペリ……


あぁ! し、しまったことをしました。私としたことが、少しだけ華奢なつくし君の身体を傷つけてしまったようです。あぁ、なんとかわいそうなことをしてしまったのでしょう。かわいそうなつくし君。慰めてあげたいけれど、しょうがないですね、後で炒めてしまうから、その反省を活かして、次に上の袴をもっと優しく脱がしてあげましょう。そうですね、優しく声かけもしてあげましょうか。


ほら、恥ずかしがらないで、つくし君。さぁ、どこから脱がしてあげましょうか。ここ? え? そこはやだ? じゃぁ、ここは? ここのところからはいい? そう? ここがいいのね、このちょっとだけ大きくなってるところね。じゃぁ、ここから、優しく丁寧に剥いてあげますね。恥ずかしがらないで。大丈夫よ。そういうのは慣れてるから。今までに何本も剥いてきていますからね。ほら、そんなに緊張しないで、私の指に身を委ねて。そぉっと。そぉっと。あぁ、ほら、もう剥けてきたわ。なんて美しい肌色なのかしら。みずみずしい露まで浮かんできたわぁ。若い証拠ね、可愛らしい。はぅう、もうすぐにでも口に入れてあげたいけれど、まだそれはダメ。まだ我慢、炒めて味付けをしてからじゃないと。美味しくいただけないわ……。あのほんのりとした苦味。あぁ……大好きなの……わたし……


あぁ、想像したら、もうたまらなくて! 直ぐにでも食べたくなってきたぁあ……ああん。はぁもう、気が早いのね、わたし。最初の一本が終わってしまったわ。もう直ぐにでも全部のつくし君の若い身体からその衣を脱がせて、そっと優しく私の指で剥いて、そう、もうはやく、はやく全部剥いてしまいたくなってきたぁ……! はやく、はやく、はやく次のつくしを私に剥かせてぇぇぇ……!


なんてことを書いていたら、五番ちゃんが全部つくしを剥いてしまったようなので、本日はこの辺で。脳内再生でのご清聴、誠にありがとうございました。


********


そんなお馬鹿な妄想ができるのも、今私が普通の日常を生きているからこそ。はやく、世界中の方々に、普通の日常が戻りますように。


被害に遭われ、亡くなられた方々への鎮魂の祈りと、戦争のない世界に一刻も早くなりますようにという祈りを込めて。



――黙祷。



世界が優しい光に包まれて、平和な世界になりますように。



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