第65話 『MOMENT TO MOMENT:その瞬間その瞬間で』

 毎日ニュースとTwitterなるもので、心を疲弊しがちな本日。でも、そうは言っても、家庭内が暗い闇の勢力に支配されてはいけないので、普段の生活を心がけている。


 き、昨日は、さすがにこちらのエッセイも、あちらのエッセイかどうかもわかんない作品紹介も、そうそうそういえば、よろず屋のダメ男の話の続きも、うむ。手がつかず、占いおばさんだけしたのであった。


 ――もうさ、やりたい放題やりすぎなんだってば


 はっ! 久しぶりだね! 脳内再生くん! 君が出てこないと私は妄想の息継ぎができなくて死んじまうとこだったわよ。


 ――うん。知ってる。もう死にかけてると思って。でもさ、そんな状態じゃ、家庭内にも不穏な空気が広がってたよね


 そうそう! ほんまそれな! もうさ、二番ちゃんが一番ちゃんと言い争いになったりさ、でもって、光の言葉でなだめると闇に喰われた心が逆上してさ、もうお母さんとお父さん以外の家族全部嫌い! 後悔しかないわ! とかほざくもんでさ、


 「お前は一体なんに後悔しとるって言うんじゃ! お父さんとお母さんの子供としてこの家に生まれてきたことへの後悔か!」


 って胸ぐら掴みそうになって、そんでもって、


 「光で包まれた家の中に、闇を広げるな! そのお前についた闇の勢力を今すぐ光の精力で払い除けてやるわ!」


 とかなんとか言っちゃって、そしたら彼が、


 「ストレスって意味わかる? 人間関係で悩むとか意味わかる?」


 とかなんとか言ってくるもんだから、


 「そんなんわかるに決まっとるわ! でも、その問題の本当の解決は自分の中にしか答えはないよ! 自分の中に、なぜ嫌な気持ちになったんだろうを見つけに行かなきゃ、本当の意味での解決は、誰も見つけてくれないよ! ちょっとクールダウンして、美容院に行ってこい!」


 と、美容院に送り出したんでした。おおお、私も闇に飲まれて応戦してるではないか。お恥ずかしい。ま、そんなことで、自分は光回復魔法をして、遠隔光回復魔法を二番ちゃんに送っておいたんでした。


 ――で、その後のことは?


 ええ? そのあとぉ? まぁ歩いてすぐの知り合いの美容院さんへ行って、一時間後に戻ってくると思ったら、全然帰ってこなくって、ちょっと心配しながら、四番五番を習い事に車で送りに行くときに、家の前の植え込みに下を向いて座っているのを発見したという。うんと、多分一時間以上? 座ってたのかな?


 ――全くひどい親だね。ちゃんと彼の話を聞いてあげなきゃ。


 え? でも、人間関係とか、悩み事とか、聞くよ? 話してくれるなら。無理には聞かない。話したくないならね。でも、話してくれた時は真摯に向き合って聞くし。大体昨日の喧嘩の発端はさ、使い終わったホットプレートを二階に持っていくのをなんで俺ばっかり手伝うんだって話で、一番ちゃんがそこで、


 「え? 重たいし、男だから」


 とか言っちゃったそこから始まったわけで。なんだ書いてみたらそんなことか、なわけですよ。


 ――でも彼はそれが嫌だったんだろうねぇ。一人だけ男の子だしね。

 

 う、うん、まぁ、そうだね。でもさ、そのあと、しばらくして、鬼のような顔からすっかりいつものイケメンに戻って、夕方家に帰ってきたよ。LINEに『お母さんさっきはごめんなさい』とか送ってきて。あぁ、よかった。とりあえずは今回の事件については彼の中で終わったんだねって思ったもん。結局は自分の中に納得する回答がないと、あきまへんってことですやん。


 ――大人でも難しいかもしれないのに、それを中一の思春期真っ只中の子供にするのは、結構過酷だねぇ


 でもそういう癖つけとけば、大人になってからでも役立つでしょうに!


 ――そうなって欲しいねぇ。でさ、今日僕がせっかく出てきたのに、そんな話で日記書いちゃうの?


 え? おっと、そう言われれば、そうかも! え? なんか面白いネタでも持ってきたんかい? そうであるならば、ほれほれ、早速出してみてよ!


 ――特にはないな


 がびーん! なんだそれは! なぜないんだ!? じゃぁなんのために出てきたんだ!


 ――準備運動的な感覚で。だってあなた最近ずっとニュースを見て心やられてるっぽかったからぁ? 優しさで


 ええ! そんなん読んでくれてる人に悪いじゃん! きっと私のあほな日常を読みたいって思ってくれてる人、一人くらいはいるかもじゃん!まぁ、いうて、日記だし、読者数も多くはないがな……


 ――でもあれでしょ? さっき、これは妄想力を高めたいって思った案件あったじゃんね、そのための準備運動だってば


 ええ? あぁ、あれな! うむ。確かに!実はですね、先ほど、某「クリエイターさんにお仕事お願いしますサイト」で、『祈り』のイラストをお願いしている方から、連絡があり、その提案が、『祈り』の二次創作になる、ちょっとお話変えたバージョンのものだったんですよね。


 で、それがまさに! な感じで。早速妄想し始めたけど、おいおい、まずは妄想日記からやろうと、ここにきたんでした!


 あの『祈り』は、まだ今のような状況になってないときに書いたもの。でも、もう今は、その時からだいぶ進んでしまって、「誰も戦争に行かなかったら王様は一人では戦争ができない」から、「市民が戦争に行き始めた」な状況に変わってしまったんですよね。


 だから、「誰も戦争に行かなかったら王様は一人では戦争ができない」と言うくだりは、当事者や、近しい方々の心には届かないし、きっと誰かの心を傷つけてしまう可能性十分もあるな、と思ってたんですよね。もちろん、『祈り』はずっと伝えていきたいけれど、それだけじゃないと言うか。


 そんなまさにな時に、まさに! なご提案で、もう大興奮! ぜひそれやりましょう! って、さっきメールしてきたところです。


 ぜ、ぜひそのアイデアのお話は、私にまた書かせてもらえないだろうか、なんて妄想してるとこでした。おお、そんで、最近妄想が少なかった私のために、ウォーミングアップがてらきてくれたのか!


 ――そうそう。いい子でしょ、僕。


 うん! とってもいい子! 最高! でもなんで男の子設定?!


 ――え? 二番ちゃんが男の子一人だから、せめて脳内再生だけでも、男の子もう一人増やしてあげたいなって優しさ


 へぇぇ! 気が利くね! 天才か!などと、つらつら書いていましたらば、もう2500文字! はやっ!


 こんなつらつら日記をこんなとこまで読んでくれる方々がいらっしゃれば、本当に感謝でしかありません! 皆様いつもありがとうございます! そして、なんだか、コメントで、忙しそうなのでご自愛くださいと何通かいただいてしまい、大変恐縮です。もう、リアルな生声エッセイなので、そりゃ忙しそうですよね。てへへ。ご心配いただきまして、誠にありがとうございます! とっても嬉しいです!


 私は元気でーすー! そして妄想がカムバックし始めてきましたー! カクヨーム王国にも戻ってこれましたー! 最高です! ここはパラダイス!


妄想の息継ぎをして、自分のやりたいことを、やりたいだけ、やってみようと思いまーす!


 と、まさに本日のカード、『MOMENT TO MOMENT:その瞬間その瞬間で』な日でした。



 でも最後に、この画面を閉じる前に、犠牲になられた方々や、ご家族の方々、心配されているすべての方々、そしてこの世界の全てに、目を閉じて、祈りを捧げ、終わりたいと思います。私には、今は、それしかできないから。


良ければ、ご一緒に。



――黙祷。



世界が戦争のない、平和な世界になりますように。

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