第60話 月曜日は忙しい

 もう火曜日になってしまったが、そこは置いておいて、ちょっと色々な稚作な連載に寄り道してきたため、致し方ない。と、いうわけで、まだ眠ってない本日の、月曜日は忙しいのである。何がそんなに忙しいかというと、


 「見逃し配信ドラマが木曜日からたまってるぅぅぅ!!!」


 なのである。まさにそれな! なのである。普段はリアタイでドラマを見ることはあまり、というかほぼほぼない。なぜなら、子供たちがいる時間は、宿題をこなしたのち、タブレット学習をした後は、テレビでアニメを見ても、推しの動画配信を見ても、ゲームをしてもオッケーにしているからだ。


 だから、ほぼほぼリアタイでドラマを視聴することが私にはない。なんといっても愛するパパがいるのに、愛するパパがみたいテレビはニュースなのだから、見れるはずもない。


 そんな私は、なぜ木曜日から見逃し配信ドラマをためてしまうのか、そーれーはー! 多分、出張の多いパパさんは、週の真ん中あたりの木曜日の夜に家にいることが多い。そして、金曜日は、何かと前日夜更かしをして♡眠たいため、二度寝をして気づけばお昼頃になってしまうことが多い。ということだろうか。その流れから、子供のいる土曜日、日曜日と来て、月曜日にまとめて見逃し配信でドラマを一気見するのである。


 そんな本日。もしや朝から雪で自転車では学校に行けないのでは? と心配した私は、ちゃんと登校時間の前に布団からすり抜けてきて、朝ごはんを珍しく作り、子供たちを学校に送り出すことに成功した。これは大変稀な例である。いつもは布団からいってらっしゃいなのだから。


 いつもならば、ここで二度寝に向かうのだが、せっかくだから、今日は木曜日からのドラマ見逃し配信をみることにした。片手にスマホを持ち、カクヨムを眺めながら。きっと、製作陣の方々が精魂込めて制作したそのドラマの隅々までを堪能できない、としてもだ。


 最初に見たのは、やはり、ミステリー好きな私としてはその謎を見破りたい、「フラグを立てられた可哀想な夫」の話である。何でそんなことになってしまったんだ? え? てか、あなたの友達怪しいかもよ? 的なこと前回くらいでやってなかった? などと思いながら、今週の見逃し配信を見る。前回のはどっかの有料サイトでしか見れないから、もう振り返ることはできない。脳内にストックされている情報から今回をみているのである。ううむ。で? 結局謎は進展したのか?? な、「???」を抱えながら、はい次に行くのである。もちろん、手元にはスマホ。スマホの画面はカクヨムである。心のどっかで、いつも「カクヨーム王国」と繋がっていたいから♡。


 次に見たのは、やはり見逃し始めた木曜日のドラマである。「大好きな可愛い女優さんが、ネットニュースの編集長で奮闘して真実を暴いていく物語」


 これは今季一番推しではないかと思うほど、好きなドラマだ。何より主役の女優さんが好きだし、まさに現代なネタであるし、その人間模様や、映像の色合いも好きなのである。そんなこんなな世界を片手にスマホ、中身はカクヨムで満喫。なるほど。今日もいい話であった。と、コーヒーを飲みながら、スマホを持ってない方の手でリモコンを操作して、次に見たのが、「愛する妻が死んでしまって十年後、小学生で戻ってきた!」な、ストーリーのドラマである。


 もうこれは原作の漫画も追っていたのと、出演している役者さんのキャスティングがたまらなく大好きな人ばかりなので、必ず観ている!これこそ今季一推しかもしれないドラマなのである! 早速片手にスマホ、中身はカクヨムで、視聴。


 おっと、視聴してるだけでは、家事が進まない。せめて、リビングをモップがけしながら見なくては。あぁ! だがしかし! スマホの中の仮想空間が手放せない! もういい、まだ十時くらいだ。ありよりのありだと、スマホ片手に一推しドラマを見逃し配信でみる。めっちゃ好き! 冴えないサラリーマンやった俳優さん! もう、ひつじさんも大好き! てか、神な木君は、も! もう大好きですよ! コントな時間のやつ、最高でした! などと、盛り上がるが、心はスマホの仮想空間の世界である。


 ん? お前さん、どっちを楽しんでおるのだ?? などという声はスルーである。


 堪能したのち、これでは、一日中見逃し配信見てるだけおばさんになっちゃうじゃないかと、ふと気づき、次なる見逃し配信を再生。


 次なる獲物は「逃げながら人を助けるお医者さん」の話である。まずもって、ヤスケンさんが大好きだが、露出は少ない。だがしかし、その他の役者さんも、もちろん主役も好きなので、みているのである。ええ? それ衛生上大丈夫?? などとかなりなツッコミを入れながら。なんせ、主題歌が大好きすぎるアーティストさんが歌っているからというのもある。


 もうその大好きなアーティストさんの私の中のイメージは、朝、玄関に咥えたばこで新聞を取りに行く、スウェット姿の寝癖がついた才能溢れる人だからだ。


 そんなこんなもあり、そのドラマも無事スマホ片手に視聴完了。の、残すは、毎回ハズレなしの日曜日ドラマ枠だけだ!


 そう! 毎回ハズレなし! そう思っている「海にダイブして事件を解決するドラマ」を視聴。もうそれは死んだのでは? は、死んでなかったんかーい! と、ツッコミを生の声で入れて、見逃し配信ドラマ視聴を終えた。


 めっちゃ満足。でも、家事は何も進んでいない。ドラマを見ている間に、洗濯機が自動で洗濯してくれただけだ。でも、全然OKである。子供が帰る前に全てをこなせばいいのだから。


 そう思った瞬間に、スマホがなった。


 「もしもし? え?? 今から帰ってきてお昼ご飯を一緒に食べるって?? え? も、もちろん、いいに決まってるじゃん! い、今から準備するからね、 また出るとき教えてね! じゃ、後で。愛してる」



 さぁ大変!今から愛するパパさんは家に帰ってきて、お昼ご飯を食べると言う! ピーンチ!!! こ、これでは!!! 読みたいカクヨム作品も集中して読めないし! な! 何より!! まだ1ミリも今日の家事こなしてなーーーーいーーーー!


 こうして、急ぎリビングの掃除と、洗濯物、洗い物、全ての家事をこなし、今日の1日はやっと始まった。



 と、そんな、ある日の、月曜日の話であった。



 お読みいただき、誠にありがとうございました。今日も、皆様にとって光あふれる幸せな、いい日になりますように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る