第42話 死二対課

 本日を繰り返して結局なんの日記にもなってなかった昨日、よろず屋話の新しい物語を書き始めた。今回の第一話は『死二対課申請書類』というお話だ。


 これは、公募ガイドを手にとって、初めて書いたシナリオの世界線に出てきた物語なのだが、めでたく一次通過もしなかったので、カクヨムで書いてみようと思ったのである。めでたく一次通過もしなかったので、めでたく一次通過もしなかったので、めでたく一次通過もしなかったので!!!ふぅ、ちょっと気持ちが晴れた。あ、すいません、心の声ですので、さらっとお流しくださいませ。


 ちなみに書いたシナリオは『バンカラ』というタイトルで、設定は2150年の東京。なに不自由なく暮らせる世界で、やりたいことがない人は、生きる意味が分からなくなっている。という流れで、まさにそのように生きている少女が、謎の男バンカラと出会い、過去の記憶を覗き見していく中で、生きる意味を見出していくというお話だった。私としては脳内再生で、シーンに合わせた曲の選曲もグッドでこれはいけると思ったのに残念。ちょっとエッチなシーンがあったからかなと思っている。いや、そう思いこみたいと思っている。


 でも、本当はこのお話、小説で書いてみたかったけど、小説の書き方がわからず、いや今もだけども、そこは置いといて、ではまずシナリオはどや? と挑戦したものなので、いつかここに、そうだな、来年のカクヨムコン 十万字に挑戦でやってみたいななんてちょっと思ったりしている。ふふふ。できるだろうか。そして面白いんだろうか。多分きっと面白くない気がする。おいおい。でもまずはそれを書けるだけの筆力をレベルアップさせねばならぬ。そうか、だから毎日この日記を書いてるんだった。そしてそのためによろず屋話も書き始めたんだった。


 だからだったのか! 次の獲物を誰にしようかと考えていたら、あぁ、こんな女の人どうかなって思いついて、で、早速書き始めてみたら死にたい人だったという流れだったのか! それは気づかなかったぞ! 妄想くんよ! そういう流れか!


 ――いまさ、このまま書き進めていくともうだめかもと思って、呼んだでしょ?


 ま、まさか! そんなことはない。いや、聞きたかったのだよ。なんでその妄想を繰り広げたかの理由を! 結構難しいというか、難しすぎるって、私には。だって、死にたいなんて思ったことないもん。特に今は幸せすぎるもん! そんな私がそのお話どうやって書くんだよ?


 ――一回もないの? 死にたいって思ったこと。人生において一回もないの?


 え、そう言われると、ちょっと待ってね、思い出してみるから。うんと、うんと、うんと、あるね。かなりあるわ。そんでもって自傷症気味だったこともある。うん、あったあったあったわ。


 ――それはどんな時だったの? 知ってるけどもね、僕はあなたの中にいるんだから。でも読んでる人は知らないからさ。読んでくれてる人がもしもいてくれたら設定だけどね。基本お馬鹿な日記だから。


 し! 失礼な! 多分毎回10PVくらいはあるはずよ! でも、そうだね、そこ話しとくか。昨日は♡マーク検索するところから始めたくせに、今日はやけにリアルだわね。これはきっとクスリとも笑えないやつだわ。まぁ、いいか。毎日テンション爆上げの人って思われるのも、あれだしね。


 ――そうそう。多分ちょっと頭おかしい人になってるかもね。ここいらで違う側面出しておくのもいいんじゃない?


 そうだね! でもそれこそ二十年以上も昔の話だけどね、って文字数気になるから、さくっと行くか!


 あの頃の私、そうそれは中学生高校生くらいの頃だよね、やっぱり一番多いのは。お父さんとお母さんの仲が良くなくて、喧嘩を止めたりすることもしばしばあって、でさ、なんかその時代の親ってそういうこと言うのかな?って思っちゃうんだけど、いや言わないと思いたいが、お父さんがよく、お前はどこそこの橋の下で拾ってきたとか言われちゃってたりしたんだよね。戦争孤児の子のイメージなのかなぁ? もしかしておばあちゃんがそう言って子育てしてたのかなぁなんてことも想像できるけど。あ、ちなみにおばあちゃんはお母さんに言わせれば、橋田寿賀子さんにお手紙でもっとひどいことされてますって言いたかったらしいお姑さんね。どんなだよって思うけれども。


 そんなわけで、自己肯定感が低かったのかな、そう思う思春期だったのねきっと。だから余計にうちの子には毎日愛してるを言っちゃうんだけども。って、そこは置いといて! あかんあかん、文字数が……右下から睨んでるぞ。よし先を急ぐか。


 自己肯定感が低いと、自分なんていなくなったほうがいいって思っちゃったりして、それこそその当時付き合っていたダメ男の彼氏に依存したり、してたよね。肯定できる自分の場所が欲しくて。ダメンズウォーカーならぬ、ダメンズメーカーしてたよね。どんどん相手をダメにしていく女。ひょー!こわっ!!


 この人には私しかいない! って思い込むことで自分を満たしていた的な。でも、それは本当の自己肯定感ではないから、やっぱり心は病んでいて、自分で自分を痛めつけていたと思う。そうそう、そんなわけで、私の耳のピアスの跡は向こう側が見える。授業中、鉛筆でグリグリ広げて、ボディピアスをしてたもんで。多分。いや、これは確信してるけど、痛みを感じることで、生きてることを確認してたって感じだな。自傷症だよね、全く。


 その当時は毎日誰かといなきゃ心が不安で、でもまた一人になると、心が虚しくて、もうこのまま終わらせたいって思って、薬局で痛み止め買ってきて、大量に飲んだこともあるね。あれはまじ死ぬかと思った。目の前が緑と赤の世界だったわ。


 よかった〜!生きてて!今幸せなのはその時に死ななかったからだね!感謝!


 そんなこともあったけど、結局自分の内側にしか答えはないから、結構そういう内観する作業をその当時も繰り返していた気がするな。で、やっぱり自分のやりたいことをする人生になりたいと思って、いろいろなことを経て今に至る。おいおいだいぶ端おったけど、まぁしゃあない。右下のカウンターが睨んでいるからな。ようは、パパと出会って、愛を知って、幸せをもらって、幸せを循環して今があるということだ。


 一番、二番が中学生で、たまに、そういう暗い顔をする時があるのですよ。え?こんなにラブラブなパパとママで、そんでもって毎日愛してるを伝えているのになぜ?って思うけども、そういう時期なんだろうなって見守りつつも、過去、一度だけ、


 「もう死にたい」


 を口にした時は、もってたフライパンをキッチンに叩きつけて、走っていって掴みかかって胸元を締めあげて、


 「今なんつった! 愛されて必要とされて生まれてきて、あなたはあなたでしかない唯一無二の存在なんだよ! 生まれてきてくれてありがとう!ってどんだけ思って育ててきたと思っとるんじゃ! 死にたいなんて軽々しく口にするな!そういうふうに思う気持ちはわかるけど! そういう時期があるのは知ってるけど! どんなことがあっても、お父さんとお母さんがあなたを愛していて必要としてることだけは絶対忘れるな!」


 と、とことん叱りつけた。思いたい時期はわかるけどね。でもこういう時こそ、それまたチャンスなので、思いっきり叱るわけですよ。そんなこともあり、我が家はたまにボソッと死にたいくらい嫌だという話は聞くが、本気で死にたいはない気がする。ううん、そうであって欲しい! あぁ、もうダメだ。文字数を気にしていられないやつだこれ。


 ある日、一番が学校から帰ってきて、私に言ったことがある。あれは結構ニュースでも大きく取り上げていた事件。最近多いので、どの事件か詳しくは書かないけれど、ある事件で巻き込まれて去年まで学校にいた先生が亡くなったというのだ。そのことを今日学校で聞いたと。


 「お母さん、K先生、あのニュースでやってる事件に巻き込まれたんだって。それでね、亡くなっちゃたんだって」


 「そうなの? 全然地域違うのに、そんなこともあるんだね。それは悲しいね、お悔やみ申し上げます」と言って私は黙祷したが、


 「それでね、朝学校に行ったらさ、Sちゃんがきてね、ねぇ一番知ってる?K死んだんだって。まじうける。って言ってきたの」


 「え!?」


 「前から人の悪口よくいうからSちゃんはそんな好きじゃないって思ってたけど、ほんと心の底から嫌いになったわ」


 うん、それは嫌いでいいと思うと思った。そのSちゃんは保育園時代から知っていて私も会うと喋ったりするけども、まさかそんなことを言うとは。


 「でさ、なんかSちゃんがその発言いろんなとこでしてたからさ、みんなSちゃんが嫌いになってるっぽいんだよね」


 は? あぁ、学校内でそうなったわけか。それはそれは身から出た錆だけど、それもそれでSちゃん心配だよねと、うちの一番が言うので、私的には一番に対してちゃんと心が育ってると思いほっとした。が、幼児期から知ってるSちゃんのことは確かに気がかり。でも、その後、聞いた話によると、全くなんとも感じてないSちゃんはいつも通りであるとのことだった。


 強者すぎるな、さすがSちゃん。ジャイアンみたいだもんな。と妙に納得したのだった。


 長くなってしまった。もう睨みつけることも諦めた右下文字数カウンター。呆れておるな、あの顔は。


 そんなこともあり、いつか取り組んでみたいテーマだったのだ。今は幸せすぎて忘れていたけど、自傷症だった私。私ほどではないにせよ、心の成長期の中で死にたいと思う気持ちを通り過ぎてゆく子供たち。死んでまじうけるという子供たちの心。なんか、いつかそれ書きたいって思ってたら、いつかっていつ?今じゃん?ってなったのか。


 それは前回の大人なミステリーが書けるようになりたいとはレベチな気がするが!? まぁいいか、もう書いてしまったから、やるしかないかと腹を括る。


 通称、『死二対課』正式名称、『死に関する第二対策課』


 えー、やっぱり今書いてみて思ったわ。これ、書ける気がしないよ? まじで。ねぇ、ねぇ、ねえってば!


 うわぁ。ふるだけふっといて、知らん顔ですか?妄想さんよ?ないわーそれまじでないわー。そこは出てきてくれないと。おーい、おーーーい!


 ダメだこれ。出てこない系だ。


 と、いうわけで本日はここまで!


 ながっ!!!

 最後までお読みいただけたのでありましたらば、大変長いお付き合い、ありがとうございました。



追記

ちなみに父と母は、四人子供がおり、父は癌で亡くなって今はもういませんが、母によると、喧嘩をしたことなんてないくらい仲良しだったそうです。


大人って勝手な生き物なんですね。私はそうはならないように、毎日リアルラブラブを見せつけております。


 

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