第40話 愛する夫が起きないうちに

 カクヨムコン作品一気読みを楽しむために朝から家事をこなし、二十話あたりで意識が飛んで2時間も昼寝をしてしまった本日。


 スマホで読んでると意識が飛んでしまう呪いでもかけられているのだろうか?


 愛する夫に言わせるとそれは老眼から来る眼精疲労だろうとのことなのだが、ただいま四十二歳。老いた眼なんてあり得ない。私はまだまだうるうると少しピンクな可愛い瞳のままのはずだ。だから老眼ではなく、これはスマホで小説を読むと意識が飛んでしまう呪いだと私は確信している。一体誰がかけたのか。


 そんな本日のリアタイナウなわけだが、夕飯のたこ焼きと餃子でお腹いっぱいになった夫が寝てしまった。


 「チャンスとうらーーーーーーーーーーい!」


 実は今日はカクヨムコン作品を読んでいて、妄想日記が書けてない! 一日一話の自分への課題は先ほど、ガッチーズの日常で『看板娘のおはなちゃん』を書いたので、ありよりのありなのだが、このお馬鹿なエッセイを面白いとコメントくださった方がいたので、なんとしても!!なんとしても!!今日も日記として書きたかったのである。


 前回は、コーヒーが冷めないうちにならぬ、洗濯機が終わらないうちにだったので、今回はハラハラドキドキ!


 『愛する夫が起きないうちに』


 をまさにリアタイライブ生配信的に妄想で繰り広げようと思う。だがしかし、起きた時点でこのエッセイは強制終了となる。それは致し方ない。それこそライブ感のある生のエッセイということだ。そうか、この回は生配信エッセイなのか。記念すべき第四十話。


 時間がない。いつ起きるかわからない。となると、簡単なものがいいだろう、何にしよう、今日そういえばいよいよ書き込む応援コメントがなくなったカクヨム友達が、最後の一話を見つけて応援コメントでネタをぶっ込んできた。確かあれは、昔話風のやつだった。赤いきつねに出したやつだ。


 ではその流れで、昔話風にでも書いてみるか!


***********

題名「たいじゅうけいってなんですか」

あるところに、和響ちゃんという、とても可愛い女の子がいました。


――おいおい、女の子設定なわけ?おばさんが?


――うるさい! そこは流しとけ!やり直ししなきゃじゃん!


――はいはい。


――もう、こういうくだりの時間ももったいないんだから!


************

題名「たいじゅうけいってなんですか」

あるところに、和響ちゃんという、とても可愛い女の子がいました。


――可愛い設定なわけ?


――だから!時間がないんだってば!起きてきたら人生の時間を最大限一緒にいたい私はもう書くよりパパなの!


――へー。そうなんだ。


――もう!またいちからじゃん!!


**************

題名「たいじゅうけいってなんですか」

あるところに、和響ちゃんという、とても可愛い女の子がいました。和響ちゃんは、子供が五人と、猫がに…


――女の子なのに子供がいるの?


――もうそういうところは流してよね!時間がないんだから!


――え?でも、それ、女の子って何歳設定?


――え?女の子の設定?42歳に決まってんじゃん!もう!またいちからじゃん!!


****************

題名「たいじゅうけいってなんですか」

あるところに、和響ちゃんという、とても可愛い女の子がいました。和響ちゃんは、子供が五人と、猫が二匹と、トカゲが二匹と、リクガメが一匹と暮らしていました。


和響ちゃんは、子供達をとても可愛がりました。猫もトカゲもリクガメも、それはそれはとても可愛がりました。なぜなら、和響ちゃんは一日中家にいるからです。和響ちゃんはいつも家のお仕事をして、その後はテレビで見逃し配信ドラマを見ます。でも、たまに和響ちゃんは、見逃し配信ドラマを見ながら、家の仕事をしているので、見逃し配信ドラマを見逃してしまいます。そんな毎日を送っている和響ちゃんですが、なんと今日は、スマホで読書をしながら、お布団の部屋で寝っ転がって、ポテトチップスを全部食べてしまい、そしてそのまま寝てしまいました。


お昼寝から起きた和響ちゃんは、さぁ大変!今日の子供のおやつがないことに気づきました。これはもう今から買いに行かないとと、急いで和響ちゃんは近所のコンビニにいつもの格好にコートを羽織り、お菓子を買いに行きました。近所のドラッグストアの方が安いのに、コンビニに行ったのは、自分のコーヒーのお供のスイーツを買うためでした。


無事に子供にもおやつを食べさせることができた和響ちゃんは、子供と一緒に食べたスナック菓子がしょっぱいので、コーヒーを入れてる間に、バレンタイン限定スイーツを食べました。そして淹れたてのコーヒーをその後飲んで、甘い苦いを楽しみました。


その後、和響ちゃんは子供のご飯を作って、お腹いっぱい、餃子とたこ焼きと焼き明太子ご飯をペロリと平らげました。


そしてその後、子供の塾のお迎えに行き、現在糖質ゼロの金色のやつを飲んでいます。そうです。それは最近CMでもやっている、顔芸が半端ない銀行員のドラマで共演した二人が出ているCMのビールです。和響ちゃんは、とても幸せそうです。あのCMのビールを飲めているんですから。


良かった、なんとか今日一日のことが書き終わるまで、愛する夫が起きてこなかったと、きっとほっと胸を撫で下ろしていることでしょう。


後残るは、愛する夫が起きてきたときに、これまだ一本目だよと嘘がつけるかどうかに、今日の一日のシメがかかっていると思います。


がんばれ!和響ちゃん!


和響ちゃんは、これから、え?まだ一本目だお?というお芝居ができるように、妄想内でシミレーションするみたいです。


今日食べたカロリーは一体どれくらいなのでしょう。和響ちゃんは、いつになったら体重計に乗るのでしょう。


それは、皆さんのご想像に任せて、本日はこの辺で失礼いたします。




――読んでくれた人に感謝しなね。


――え、ダメだった?


――だめかは知らないけれど、結構恥ずかしい日記だね、これ


――そ、そかな。一応、一番のお母さんは美人って学校の友達には言われてるっぽいけど


――仕事してた時はちゃんとしてたもんね、今はどうかな


――あああ!!夫が起きてきたよ!ほら!これもうさ!ほらほら!終わるやつだよね!タイトル通りに綺麗に終了しなきゃでしょ!!!はい!てなわけで!!!もう今日のライブエッセイ終了です!!




PS

皆様にとって、今日もいい日になりますように^ ^




 

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