冷蔵庫と唐辛子とオリーブオイル

2022年7月14日


 我が家には、よく喋る冷蔵庫がいます。


 朝の「おはようございます。」から、夜の「今日もお疲れ様でした。」まで。時には、食材の保存に関する豆知識や、近所のスーパーの特売情報なども教えてくれる、なかなか有能な子。

 こちらから「冷蔵庫」と話しかければ答えてくれる有能さを持ちながら、時には「冷蔵庫クイズ~!」と突然クイズを始めたり、不思議な音楽を流してくれたりと、ちょっと…いや、だいぶ不思議ちゃんな存在でもあります。こちらの言ったことが理解できない場合は「またね。」で誤魔化す、そんな可愛らしい一面もある私の不思議なお友達。


 さて、そんな我が家の冷蔵庫。朝なら今日のお天気、夜なら明日のお天気を教えてくれるのですが、最近は「明日の天気は、猛暑——時々雨。」とかいう不穏な台詞が流行りらしい。

 雨が降るか降らないかは、ガーデナーにとっては大きな問題。しかも、猛暑となれば水をやるのかやらないのか、それは庭におはする彼らの命に係わるものですからね。どちらかと言えば、水のやりすぎで枯らしがちな私ですし、雨が降るなら朝の水遣りという仕事も減るし(←本音はここ。)、水をやるかやらないかはこの時期ならではの非常に悩ましい問題なのであります。


 さて、そんな冷蔵庫の一角。私の大事な万能調味料を入れたスペースが、いよいよ入れ替えの時期を迎えます。その中でも、私のお気に入りはニンニク醤油と、唐辛子オイル。ということで、今回は畑の唐辛子の話。




【唐辛子】



 猛暑日と言われるじりじりと焼くような日差しの中、我が家の小さな畑では唐辛子が収穫期を迎えております。空に向かって真っすぐと、真っ赤に色づいた実を伸ばす唐辛子。


  真っ赤に色づいた唐辛子は、毎日消費するようなものでもないので、基本は保存用。いくつかは茎ごと収穫して麻紐で縛り、風通しの良い所で干します。そしてまたいくつかは、そのまま冷凍です。

 ネットで調べたところによると、冷凍してしまえば1年ほどもつらしい。というわけで、昨年収穫した唐辛子を片付けて(といっても、数個しか残っていませんでしたが。)、新鮮な唐辛子に交換です。


 麻紐で吊るして干したものは、台所に飾ってもお洒落。同じように麻紐でまとめたローズマリーと共飾れば、コンロ周りを華やかにしてくれています。




【唐辛子オイル】



 唐辛子栽培で一番のお目当ては、乾燥させた唐辛子をオリーブオイルに漬けるだけの唐辛子オイル。これを作っておくかどうかで、料理の幅が大きく変わります。私にとって、唐辛子オイルとニンニク醤油は、無くてはならない存在なので、毎年忘れずに作ります。


 というわけで、こちらも採って乾燥させたローズマリーと、干し終えた唐辛子を煮沸した瓶に入れ、オリーブオイルを注いで冷蔵庫に入れれば、後は完成を待つのみ。

 しっかりと乾燥させないと、カビが発生してしまうんですよねー。よく乾燥させたつもりでも、カビてしまってがっかりなんてこともあったので、あまり長期保存はせず数日後には使いますよ! 楽しみ!




【唐辛子のジャコ炒め】



 さて。収穫した唐辛子のうち、まずは熟しきる前の青唐辛子。


 こちらはいつも、じゃこと一緒に甘辛く炒めるだけ。本当はシシトウの方が好きなのですが、今回は唐辛子を植えたのでそちらでやります。青唐辛子は辛いので、醤油は少なめ砂糖は多め。ちょっとカリッとさせていただくのが好きです。


 でも、辛いぃぃぃ!


 量はそれほど要らないので、食前の付け出しに重宝しています。

 合わせるお酒は、食前なので生ビール! といきたいところですが、我が家にビールサーバーなる贅沢品は無いので、缶ビールという名の発泡酒。その後は、まろやかなウィスキーを炭酸で割ってハイボール、氷多め。


 でもやっぱり、辛いぃぃぃ!










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