宅配便の荷物と筍と芋焼酎
2022年4月16日
キキィィィというトラックの停まる音がした後、バタンッという運転席の扉が閉まったであろう音に続いて、キィィとその荷台が開く音がすれば…あとは、ピンポ~ンという音を待つだけ。
シャチハタ片手に、玄関扉の前で待つ私。何を待っているのかというと、主人の実家から届く荷物を待っているのです。
14時から16時という時間指定で届く荷物は、ほぼ主人の実家から届く野菜と決まっているのです。しかもこの時期ですからね、きっとあれに違いない。
爽やか笑顔のお兄ちゃんが、「ちょっと重たいですよ。」と言って渡してくれた荷物。うん、この重さ。間違いない。
【タケノコ】
植物豊富な私の職場。そこでも最近ちらほらと見かけてはいたのです。待っていました。そう、タケノコ!
地面がちょっぴり盛り上がり、先端がちらりとお出ましになったばかり。採るのが楽しいというのも、タケノコならではですね。慣れたお客様は、まさかのスコップ持参。私も、お客様と一緒になっていくつか採らせていただきました。スコップは持っていなかったけれど、ちょっぴり出た頭をえいっと蹴とばせば、ごろりと案外うまく採れるものですね。でも、採ったタケノコは職場の先輩に譲りました。なぜなら…我が家には大量に来るから!
届いた段ボールを開ければ、中から程良い大きさのタケノコが5本!まだ黄色も残る穂先。大きなゴミ袋を用意して、まずはあく抜きからです。
下処理が面倒で犬猿されがちなタケノコですが、面倒なら味が少し落ちてしまっても良いから簡単にしてしまえと手を抜く私。
本来なら、大きなまま糠でやるものらしいのですが、狭い台所にタケノコが5本も入る鍋などある訳が無く…。なので、我が家は皮を剥いてある程度の大きさに切って、圧力鍋でやっつけてしまいます。
これぞ、文明の利器。
糠でやると圧力鍋の蒸気の出口が詰まってしまいそうなので、使うは米のとぎ汁で。ジャーに入っていたご飯は冷凍庫へ移動して、まずは米を研ぐ。その研ぎ汁と一緒に10分ほど圧をかければ、タケノコの香りが部屋中に。
さて、タケノコと言えば…筍ご飯、若竹煮、みそ焼き、土佐煮、天婦羅…等々。全部食べたい! とは思うけれど、一気に食べてしまうのももったいないので、今日はまずみそ焼きにします。
【タケノコの味噌焼き】
我が家のお味噌は、義母の手作り。市販のものと違って、ほんのり豆の味がします。そして、少し甘い。そんな味噌をタケノコに塗って、オーブンへ。ああ、超簡単!
そして、焼いている間に、リボベジの小葱君をハサミで収穫。
ちょっと和風なお皿に綺麗に並べて、収穫した小ねぎをザクザクとハサミで切って焼いたタケノコの上からかけるだけ。
なんて手抜きな絶品おつまみ!
まずはつまみ食いってことで、ビールと共に。ぷはっ!うまい!そして用意したお酒は、芋焼酎の炭酸割。
芋の焼酎は、若い頃は苦手だったのですが、仕事で鹿児島に行ったときに、飲み屋のお婆ちゃんが「胡瓜割り」なるものを教えてくれたのです。その時飲んだ芋焼酎もそんなに香りのきついものではなかったのだとは思うのですが、それでも胡瓜の入った焼酎のサラッとした飲み口に感動したものでした。
気が付けば、芋焼酎の飲み比べとかしちゃう私です。ははは。鹿児島の飲み屋のお婆ちゃん、元気かな。
熱々のタケノコ。少し焦げた味噌の香り。そして、シュワっと弾ける芋焼酎。
うん。春!万歳!
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