金柑とカラスとウィスキー
2022年2月14日
【金柑】
○○年前、子供の誕生を記念して、家の前の小さな庭に金柑を植えました。
誕生木というものがあって、その誕生月に合わせた木なんてのもあるらしいのですが、そんなものは無視無視。その時の赤ん坊が嫁入りする頃に、立派に育ったその木をタンスにして嫁入り道具として持たせる―――なんて話も、当然無視無視。
育てたいものを、育てる!ということで、思い付いたのが金柑だったわけです。しかもネットショッピングのポイントの有効期限が切れるとかで急遽買った?交換した?子でしたが、気候に合っていたのか、これがまた元気に育ちまして、今ではたわわに実るようになりました。
しかしながら、問題も。
うちの金柑、それなりに甘いようで、熟すのを待つ人間とカラスの攻防戦が勃発。
そろそろ良いかなぁと思って収穫に行くと、既に取られた後だったりするのです。
昨日までは、そこにあったのに!
どうやら、カラスの食べ頃と、私の食べ頃が同じようでして。まあ、それでも枝葉に隠されたところまで取ったりはしないので、その攻防戦を楽しんでもおりますが。でも、なんででしょうねぇ。カラスというだけで、腹ただしい!
しかももうひとつ、金柑を狙う奴がおるのです。飛んでいる姿は綺麗なのに、地上にいる時は残念なあの子。———アゲハの幼虫です。
なぜ金柑にはアゲハの幼虫が、大量につくのでしょうね。緑色のそれは、なかなか可愛い奴もおりますよ。朝顔につくスズメ蛾の幼虫とでも比べれば、そりゃあくりくりっとして可愛いものです。
でも!緑色になる前のあのごつごつとした地球外生命体のようなそれだけは、どうも好きになれません。まあ、緑色の子だって、お世辞にも「大好き!」とは言えませんけれども。しかも、奴らは大食漢。ちょっと目を離せば、新芽はあっという間にきれいさっぱり枝だけ残るような形にまで食べられてしまいますからね。
まあ、それでも葉っぱだけなので…。カラスも、金柑そのものではなく、葉っぱ…いや、地球外生命体であるあの幼虫を食べてくれたら良いのに―――と思うわけです。
さて、採れた金柑は、ジャムにしても、ホワイトリカーに漬けて金柑酒にしても良いですね。最近はブランデーベースのものもあって、そちらで作る金柑酒は最高です♪
甘露煮も忘れてはいけません。あのプスプスと穴を開ける作業が、またワクワクいたします。冷凍保存もできますし。作るときは大量に作って、後で冷凍庫を開けて「作りすぎたー!」と嘆くまでがお決まりですが。
【金柑と煮豚】
さて、今日の晩酌。金柑が収穫できた日は、豚バラか鶏モモ肉か。今回は豚バラが安かったので、煮豚にいたしましょう。
豚バラと金柑を、圧力鍋で煮ること20分。味付けは、麺つゆと砂糖と生姜だけという、相変わらずの手抜きではありますが、一緒に煮てしまえば柑橘系の爽やかな煮豚の完成です。
合わせるお酒は、ビールか、ハイボールか。炭酸のものを合わせたくなってしまうのは、私だけではないはず!
炭酸、買い置きあったかな?
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