第11話黄☆ガァ―ルだっ茶!

(そうそう。『黄』色ね。あったあった)


「『黄』色は『ジェラシー』の色。つまり『嫉妬』を意味するだわさ。それってどうゆう状況だったあの」


(えーと…。『気☆ガァ―ル』ちゃんがどっか行った時に思わず独り言を叫んじゃってさ。その時だな)


「ほうほう。つまり『注目』を集めておる状況で周りが孝介に『関心』を持ち、その中で孝介に『ジェラシー』、『嫉妬心』を持ったものがいたのじゃのう。ちなみにそやつは男か?女か?」


(うーん、どっちだったっけ…。でも、『赤』と『青』と『透明』以外は野郎が多かったかなあ…)


「『野郎』とはどういう意味じゃぞい?よく聞くが『バカ野郎』!とか『この野郎』!と使うのじゃないのかいな?」


(まあ…、合ってるけど…。男のことを『野郎』と言うんだよ)


「ホントか!?じゃあ『バカ野郎』!は『バカ男』!で『この野郎』!は『この男』!って意味なんか?」


(それは違うよ。うーん。でも意識したことなかったし。確かに『気☆ガァ―ル』ちゃんが言うように『この野郎』!は『この男』!とは全くの別物だしねえ。日本語って難しいなあ…、あ、また金保留だ!)


「『きんほりゅう』?さっきも言ってたなあぞ」


(あ、いえいえ。独り言です。


『コマンド』


 『話す』(パチンコのこと以外)


 →『気☆ガァ―ル』ちゃん


で。『黄』色は『嫉妬』なのね。てことは…、男が俺に注目してた女の子の誰かに気が合って。それでその子が俺を見てなんか笑顔とか見せてたから俺に『嫉妬』をしたとか?)


「そのパターンが多いよん。まあ、一時の『色』であることが多い。でも『黄』色が続くとやばし!『嫉妬』が加速すると暴走するからねんなあ。気をつけろを意味する色でもあるぞい」


(へえ…。まあ、印象にないから根に持たれてることはないだろうけど…。人は知らないうちにそういう感情を持たれることもあるからなあ…。明日も『黄』色が見えるようなら気をつけよ。なんか信号みたいだなあ…)


「ほうほう。上手いこと言うなあ。孝介は。信号か。確かに『黄』色は注意だもんなあ。それで『赤』は進めで『青』は後ろへゴー!だもんなあ」


(いやいや!違いますよ!『赤』は『止まれ』で『青』は『進め』ですよ!)


 そしてまたも金保留を外す孝介。


【おいおい!金保留が二回も外れるかあああああああ!】


「ここの信号ではそうなのか?まあええ。次に『茶』色じゃあ。『同情』の『茶』色っちゃ。そのシチュエーションなら『同情』もあり得るっちゃ」


(ん?なんかいいなあ。その『語尾』。『気☆ガァ―ル』ちゃんの言葉遣いは面白いけど『ちゃ』ってラムさんを思い出すなあ。で、『同情』ねえ…。まあ、あの状況なら頭がおかしい人と思われるかもなあ…。ていうか…。金保留を二回外した今の俺は『超ブルー』であり『茶』色でもあるっちゃ)


 ぽかり。


「全然かわいくないっちゃよ。『野郎』が使ってもっちゃ」


(うーん、確かに)

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