第8話
「ゴホッゴホッ」
咳き込んだ俺は目を覚ました。周りを見てみると家の玄関で寝ていたのを思い出し先程の光景も思い出した。ただ寝たことで安心したのか先程よりは体調は良くとりあえず起き上がることにした。どうやら数時間寝ていたらしく周りは暗くなっていたので明かりをつけると玄関中が汚れていた。走っていた時に土などが着いていたようで玄関のあちこちに着いていたのでとりあえず掃除をすることにした。
掃除が終わった後体が汚れていたので風呂に入りご飯を食べることにした。今日も疲れ切っていたのでインスタントのもので済ませてから先程見た生物のことを調べることにした。
どうやら先程見た生物はゴブリンはそのままゴブリンのようで説明にはいつも3~6匹程度で行動し自分より弱い生物を襲うと書いてあった。また繁殖能力が高く自分と同じ人型の異性は殺さず繁殖するために使うと書いてあった。ただ個々の力自体は強くないので倒すのは簡単だそうだ。あと臭いとおまけのように書いてあった
オオカミの方はグレーウルフといい集団で行動し連携もある程度するため1人での対処は難しくまた鼻もいいため逃げても追いかけてくるそうだ。
(さっき逃げきれたのはゴブリンの匂いが強かったから鼻が聞かなかったのか。運が良かったからだが、もし気づかれていたら逃げることが出来ずに殺されていたとこだった。)
ゴブリンがやられていたところを見ていた俺からすると自分ひとりじゃ何も出来ずに殺されるだけだと悟った俺は今後どうするか考えることにした。
(まずは魔法を覚えることだな、森の中に水を探しに行ったらまたグレーウルフに会うかもしれないし次も逃げ切れるとは思わない、、、少なくても足止め出来る魔法を覚えないと無理だな、、、)
とりあえず明日からの予定を決めた俺は今日のところは寝ようかと思いベットに向かおうとしたら通話がきた。
「こんばんは、先程は大変でしたね。」
どうやら先程の光景は見られていたようだ
「こんばんは、運良く逃げ切ることができたが次はまぁ、無理だろうなぁ」
「まぁそこは頑張ってくださいとしか言えなくてすいません、、、協力したいですがしすぎると余計な揉め事に巻き込まれるかもしれないので助力は多くできないんです、、、すいませんこちらの都合で生活して頂いているのに危険なところに召喚してしまって」
「気にしてない、、、とは言わんが理由があったんだろう?」
「はい、この森は魔力が安定していてあなたの世界の魔力をこの世界に馴染ませるのにちょうどいいのです。他にも何ヶ所か候補はありましたがここが1番人の街に近いのです」
「安定していないところだとどうなるんだ?」
「魔力が安定していないところだとあなたの世界の魔力が安定するまでに時間がかかります。また凶暴な魔物が生まれやすくなり、今までの魔物と全く違う新種の魔物が生まれる可能性があります。なので魔力の安定は必須なのです」
「あと街の中も人の中には相手の魔力がどうなっているのか見ることが出来る人がいるのであなたの状態を見れば普通の人とは違うと分かり余計な揉め事に巻き込まれたりその町の人々が体調不良になったりするので無理なのです」
「ん?それなら5年たっても街の中には入れないんじゃないか?」
「いえ、まず体調不良の方はあなたの世界の魔力がこの世界の人とは違う魔力なので拒絶反応みたいな感じで体調が悪くなるのでこの世界に馴染ませれば問題ありません。次に魔力の方ですが5年も経てばこの世界に馴染むので見られても多少変わってるなぁという感じに思われるかもしれませんが大して目立つような感じにならないので大丈夫です。まぁ魔力が少なくて驚かれる可能性はありますが、、、」
「魔力少ないのか?」
魔力が少ないと今後大変だと思い聞いてみることにした。
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