第7話
昼飯を食べ終えた俺は水場を探すために森の中に入ることにした。ちなみに水道の水を使えばいいのでは?と思うかもしれないがこの世界だとほとんどの生活水は魔法で出すことができ、また体をきれいにする時は魔法の中に汚れをおとすまほうがあるので家に水道が通ってないのがほとんどだそうだ。風呂は一般的に広まってるらしいが場所をとるのである程度お金に余裕がある人ぐらいしか家に置かないらしい。
風呂やトイレには魔力を流すと水が出る仕組みがあるのだが大体の仕組みは風呂やトイレそのものに仕組みがあるらしく専用の知識がなければいじれないと調べたら出てきた。なので周りの地形を把握するついでに水場を探すことにした。
とりあえず結界の外側に出ることにした俺は家の玄関を出てまっすぐに進むことにした。迷わないように予備で持ってきたナイフで近くの木に印をつけながら歩いていくと30分ほどのところで道らしきものが見えた。どこに繋がっているか調べるためにボードを見るとどうやら町と町を繋ぐ道でありその中間あたりに出てきたようだ。さらにボードにメッセージみたいなものが送られてきた見てみると
「ここまでの道のりはマップを押すと見られるようになります詳しくはマップを開いてください」
と出ていた。気になったがいくら道に近くても人がおらず魔物がいつくるか分からないので一旦家に戻ることにした。
家に戻りマップを押したところ説明文が出てきた
「このマップの機能は1回行ったことがある場所やその付近は自動的に記録されます。今後は行ったことある場所なら店の名前なども検索できます」
と書いてあった。今後は迷うことを心配する必要がなくて安心した。また先程みた道のことを調べてみると街の名前は出てこなかったが割と使われている道らしい。ただ森の中の道ということで魔物が出てくることがあるので基本的に護衛が必要と説明が書いてあった。また町と町の距離は歩いて3日程度だとでてきたマップ上では分からなかったがどうやら一定の間隔の場所に開けた場所があるらしくそこで夜を過ごすらしい。なぜマップに出てこないかと思い調べたら道と休憩場所は別物扱いらしく1度行けば見れるようになるそうだ。今度余裕があるある時に行くことにした。
まだ暗くなるには時間があるので先程行った場所とは反対側に進んでみることにした。歩いていると所々にキノコや果物っぽいものが見えたが何があるか分からないので取ることはせずに歩いていると声らしきものが聞こえた。魔物かと思いそっと覗いてみるとゲームなどで見るゴブリンらしきものが見えた。4匹いたので襲われたらまずいと思い離れることにした。どうやら何かを取っているらしくこちらには気づく様子がなかったので離れることができそうだと思ったら。犬のような鳴き声が聞こえオオカミが7匹出てきた。いきなりのことで動けなくなっているとオオカミがゴブリンを襲い始めた。速さはオオカミの方が早いらしくまた数も多かったので瞬く間にゴブリンは殺されていった。オオカミはゴブリンを食べるのが目的だったようで3匹はすぐに食べ始めたが残りが周りを警戒しているらしく辺りを見渡していた。まずいと思い俺はひたすらに家の方向に走って逃げた。幸いなことに気付かれずに結界の中に入ることが出来た俺は安心してその場でしゃがみ込んだ
(危なかった、気づかれてたら死んでいた)
息を整えながら先程の光景を思い出していると、ゴブリンの血や殺されている場面を思い出してしまい気持ち悪くなってきた。久しぶりの全力疾走と気持ち悪さがあった俺は家まで歩き玄関に入るとその場で横になってしまった。
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