第5話
神ゼーラからこの世界に連れてこられた理由や目的を聞いて通話を終えた俺はとりあえずこの家の中を見てみることにした。
時間はどうやら同じようなものらしく外は夕方ぐらいでボードにある時計も17時頃になっていた
まずは下の階にいって見るとリビング、キッチンを確認することができた。キッチンはそこそこ広く3、4人ぐらいで動ける大きさだった。コンロを確認するとツマミが1箇所にひとつしかなく回しても火がつかなかった。
「これ、どう使えばいいんだ?」
使い方がわからずボードで調べてみるとどうやらツマミは火力調節のためのもので火をつけるにはつまみに魔力を流すらしい、、、。
「俺、魔力の流し方知らんのだが、、、」
どうやら俺は急いで魔力の使い方を覚えないと行けないらしい
~~神side~~
「緊張したぁー変なこと言ってないよね?おかしなとこなかったよね?」
そこには先程まで中性的な声で説明していた神とは思えない少女がいた
「必要なことは話したし分からないことはあのボードで調べるはずだから問題はないはず、、、一応確認のためにヒロユキさんを見てみよう」
そして神ゼーラがヒロユキの様子を見てみるとちょうど魔力の流し方がわからず焦っている様子が見えたのであった。
「あ、そういえば魔力使えるようにしたけど使い方は教えてなかった、、、」
~~主人公side~~
このままだとご飯を作ろうにも火が使えないと気づいた俺は急いで魔力の使い方を学ぼうとボードで調べようとしたところ通話がかかってきた
「もしもしどうしましたか?」
この通話は神ゼーラしかしてこないと思い通話に出てみると
「すいません~魔力の使い方を教えるの忘れてましたぁー」
と聞いたことの無い少女のような声が聞こえてきた。
「えーと、神ゼーラと声が違うけどあなたはどちら様で?」
困惑して聞いてみると
「私は先程まで会話していた神ゼーラですー」
先程までの中性的な声との違いに質問してみると
「すいません普段の声だといたずらを疑われたり話を聞いて貰えないと思い声を作ってましたぁー」
どうやらこの神様は予想よりも親しみやすいかも入れない、、、
その後聞いてみるとどうやらこの世界の神様なので魔力の使い方を教えることを忘れていたらしくこの家の家具などは全部魔力を流さないと使えないらしく危うく夜は電気付けれず火を付けれず水を出すことも出来なくなるところだったらしい
「すいません、すいませんこの世界だと子供の頃から魔力の流し方は教わるので伝え忘れてました」
「とりあえずもう謝らなくていいから、魔力の流し方を教えてくれ」
「わかりました魔力の流し方自体はそこまで難しくはありません。とりあえずボードからあなたに魔力を流すので感じ取ってみてください」
言われた通りに魔力を感じるためにボードに意識を集中してみたら血液みたいに流れるものを確認できた
「この血液みたいに流れてるのがそうか?」
「はいあっています、これが魔力の流れです身体中に魔力は流れているのでそのうち全部感じ取れるようになるでしょう。次に流し方についてです、と言っても魔力の流れがわかるならすぐにできます。手の先から出ていくイメージをすればすぐに流れて行くはずです」
俺は試しにツマミのところに魔力を流すようにやると、ボワァと言う音と火がつくのを確認できた
「そのコンロは左に回しきれば火が消えます。この家の家具は魔力を貯めることができて1度貯めれば1週間は持ちますので1週間に一度は魔力を流してください」
言われた通りに左に回すと火が弱まりやがて消えた。
「とりあえず教えてくれありがとうこれで生活できそうだ」
「いえこれは私のミスが原因なので、、、
多分これで大丈夫だと思いますがなにかあると困るので機能を1つ追加しときますね。通話の画面に私に通話をかけれるようにしたのでなにかありましたらご連絡ください。」
「ありがとう。多分これで大丈夫だと思うが何かあれば連絡する」
そう言って神ゼーラとの通話を終えた
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