第132話 始めますよ~(by運営)

とうとうスタッフさんからお叱りが飛んできたので(しぶしぶ)企画を始めるアイン達。


<アイン>『えーでは早速始めていきまーす』


<マネちゃん>『まったくやる気が感じられないんですけど』


<アイン>『だって私Vtuberだよ!?体力皆無に決まってるじゃん!』


<マネちゃん>『単純にアインさんが運動不足なだけです』


<アイン>『事実を言わないで...』


企画に対して果敢にも不満を言うアインだったが、見事にド正論で打ちひしがれている。


<しゃちょー>『俺も運動には自信ないな、学生時代はそこそこ運動している方だったけど今はデスクワークが...』


己の青春時代を遠い目で見た後今を振り返ってなぜか肩を落として落ち込むしゃちょー。


<ラムネ>『私も運動と言う運動はしてないですね...しいて言うならダンスのレッスンに行くくらいだし...』


<ク ロ>『僕も似た感じだね』


<シ ロ>『...体力は母の胎内に置いてきた』


<マネちゃん>『シロさん体力の無さは異常ですからね~だとしたらゆいちゃんが有利なのかな?』


<ゆ い>『え、ボクはそんなに体力無い方だよ?クラスの中でも下から数えた方が早いくらいだし...』


<しゃちょー>『現役高校生基準だからあてにならんぞ』


<アイン>『そーだそーだ!社会人の体力の無さを舐めるな~!』


<マネちゃん>『それ自慢になってないです』


そうこう話しているとまたテロップが下りて来た。


『そろそろ種目選んでもらっても...』


テロップと共に出てきたフラップには3つ種目が書かれていた。


【シャトルラン】


【腹筋】


【ジャンプテレポート】


どれも有名な種目...2つはやったことがある人が殆どだろう。


<マネちゃん>『なんか良くわからないやつが混じってるんですけど、なんですかアレ』


<ゆ い>『少し前にやったばかりなのに、またやるの〜?』


『やれば分かります』


このVtuberたちあってこの事務所ありと言わんばかりの説明だ。


『ゆいちゃんごめん』


<しゃちょー>『贔屓がいるんですけど!?』


<アイン>『許す!』


<しゃちょー>『なんでだよ!』


<シ ロ>『そろそろ決めないとほんとに時間が』


またわちゃわちゃしそうな雰囲気をシロが断った。


<ラムネ>『どれにします?』


<アイン>『1番楽なヤツ!』


<シ ロ>『アインに同意します』


ラムネ主導で種目の希望を取り始めたが、そこにしゃちょーが待ったをかける。


<しゃちょー>『...なあテロップ』


『なんです?』


<しゃちょー>『これってどれかひとつだけ?』


『いえ、全部やってもらいます』


テロップで書かれている言葉を見てやっぱりとしゃちょーは落胆する。


一方アインは...


<アイン>『嘘だっ!!』


昔聞いたことのあるセリフを叫ぶのだった。

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