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 次に僕はネネさんに話しかけてみることにした。彼女は世界的に有名な傭兵団にいたことがあるらしいけど、どんな相手と戦ったんだろう?


「ネネさんは今までにどんな相手と戦ったことがあるんですか?」


「んー、各国の軍隊はしょっちゅうだな。モンスターならドラゴンだって戦ったことがあるぜ?」


「ド、ドラゴンですかっ!?」


 ドラゴンって確かウロコが金属のように硬くて、生半可な物理攻撃では傷ひとつ付かないという最強クラスのモンスターだと本で読んだことがある。しかも体は家よりも大きいのに素速くて、翼で空を飛ぶんだとか。


 しかも彼らは人間を見ると有無を言わさず攻撃をしてくる危険な種族らしい。


「炎のブレスや氷のブレス、毒のブレスなんかを吐く危険なヤツらだ。力だって一流の戦士の何倍もある。それにあたしはお目にかかったことはないが、魔法を使う種類もいるらしい」


「ネネさんはよく無事でしたね……」


「ん? 無事じゃないよ。運良く倒せたってだけさ。その時は傭兵が何人もいたし、回復や補助の魔法を使う仲間がいたからな。それでもギリギリだった。あたしもあばらが何本か折れたし、あちこち火傷した」


「それでもドラゴンを倒したことは間違いないんですよね? 尊敬しちゃいますよ」


「そ、そうかっ? はははっ♪」


 ネネさんは誇らしげに自分の腕をさすっていた。それは照れ隠しの仕草なのかな? 豪快な彼女の意外な一面というか、通常時とのそのギャップが可愛らしいと感じる。



 さて、残るはミリーさんだけど……?



●ミリーさんと話す……→6へ

https://kakuyomu.jp/works/16816700429434671245/episodes/16816700429434997449


●やっぱり話をしない……→4へ

https://kakuyomu.jp/works/16816700429434671245/episodes/16816700429434965511


 

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