第22話 食事の後の女子の部屋

「美味しかったねー。」

「そうですね。」


私は天宮麻耶です。この部屋には、LIVEなどテレビなど掛け持ちの杏ちゃん、大人気声優の岬ちゃん、そして絶世の美女沙也加ちゃんがいるんです。

私にも気さくに話し掛けてくれる優しい皆さんは今、、、期待の目で私を見ています。


「ねぇ麻耶ちゃん、2つ聞きたいことあるんだけどいい?!」

「あ、私も聞きたいことあんねんなー。」

「私2人が聞きたいことのひとつ分かっちゃった!」

「なんですか?」

「じゃあひとつはうちからお願いするわ。

敬語やめたら??」


敬語を辞める、、、ですか、、、


「あ、あぁ、、、麻耶は口癖だから辞められないらしいよ!!」

「そうなんだ!なんかごめんね、、、?」

「?!。あ、全然いいですよ。」


「じゃあもう一つ!好きな人だぁれ!」

「え、?!?!」


言えない、、、気になってるだけ、、、

だと思うから。うん。そうですよきっと。


「やっぱ、ねぇ。」

「あいつしかいないんじゃなーい。」

「やんな?」

「え、え?誰だと、?」

「せーの!」


「「「翔!」」」


「そんなことは無いですよ!!!!!」


「ほらぁ、絶対そうだぁ!」

「私同じ班だけど、薄々気付いてたんだよねー。」

「で?認めたらどうや??まーやちゃん。」


「そんなに自覚はないですが、、、多分そうです、、、」


「あいつナチュラルイケメンだかんねぇ、、、」

「狙ってる女子もいるから気をつけなよ〜?」

「ちなみにこの2人とも、好きな人いないからねぇー!」

「岬ちゃんはもう藍崎くんと付き合ってますからね。」

「そうだよぉー!」

「拓斗も岬も幸せそうやわぁ。非リア充の我らの人権無し。」

「でも少なくとも沙也加は1人に異常にモテてますよね。」

「誰?」

「うち分かったけど言わんわ。」

「あー!あの人困ってたわ。沙也加が鈍感過ぎて。」

「しかも杏ちゃんも好意抱かれてますよ。1人に。」

「んー、そうか?心当たりないで?」

「そりゃ杏ちゃん鈍感ですから。」

「えぇー、、、なんか複雑、、、」


「よし!翔に好意を気付かせ麻耶を好きにさせる作戦!」

「名前長くない?」

「別に私は、、、」

「はいはい、そんなこと言わず。」

「まずさ、どういうとこが好きなの?」

「好きなところ、、、ですか、、、」


優しくて、、、賢くて、、、誰にでも笑顔で、、、男の子の中で1番最初に話し掛けてくれて、、、それで、、、


「全部、ですかね。」

「うわぁ、いいなぁ、このアオハル感。」

「てかまーや顔めっちゃ赤いやん!」

「ウブだねぇ、、、」



「おーい。もう就寝時間だぞー。」

「先生つまんねーよ!」

「就寝時間は就寝時間だ。喋るんだったらベットの上でコソコソ喋れ。」

「はぁーい。」


「じゃあ寝る?」

「おやすみー!」

「おやすみ。」

「おやす〜!」

「おやすみなさい。」

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