第17話 キャストの仕事
「そういや、ディズニーのキャストさんっていっつも笑顔だけど、絶対大変じゃん?
あれモチベすごいよな。継続する方法とかあんのかな?」
「さぁ?でも確かに笑顔で仕事出来る人って憧れるよね。」
「それな。」
うーん、嫌な予感がする。
「皆揃ったねー?じゃあ今日は、午前中に色々なキャストさんから話を直接聞いてみたいと思います。4個のアトラクションのキャストさんのところを回っていきます。順番はしおりに書いてあるので、くれぐれも間違えないように。」
えーと、俺らはまずミニーの家のとこに行って、その後ハニーハント、ホーンテッドマンション、最後にジャングルクルーズって感じか。
「では、移動して下さい!」
えー、一通り無事(?)に話を聞き終わった訳だが、心の中で超ツボったことがあった。
それはお察しの通り、、、
"女性キャストは悠に、男性キャストは沙也加に目を奪われにやにやしながら話していた"
という事だ。
いや、もうね、笑うしか無かったよあれは。
一目見た瞬間からニヤニヤし始めて、俺が「キャストの仕事楽しそうだなぁ、やってみたいなぁ、、、」って思っても、悠と沙也加にメロメロなキャストさん達を見ていっつも吹き出しそうになったわ。マジで。
で、キャストさん達が集まって最後の感想の時間なんだが、、、
「誰か感想ある人!」
「はい。」
あぁ、、、悠が手を挙げてしまった、、、
オワタンゴ。
「話していたキャストさん達が、とても生き生きして笑顔で話して下さり、自分自身も笑顔で仕事が出来るようになりたいと思いました。」
悠、、、アトラクションとかの事を笑顔で話してたんじゃない。お前の顔で笑顔になってたんだ。
でもやっぱ流石だな。言いたいことがまとめられてて、誰も何も言えない100点満点の感想出しちゃったよ。
「それではキャストの皆様、本日はどうもありがとうございました。ではここからは自由行動です。班で固まって行動する事。集合場所はシンデレラ城前です。それでは行ってらっしゃい。」
よっし。安全安心に行くぞー?
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