第11話 昼ご飯

やばい、やばいぞこれは。自分の弁当が恥ずかしくなってくる。


「いやぁ、皆上手いね。」

「狩山くん、、、それ自分で作ったんですか、、、?」

「え、うん。なんか変なところあった??」

「変なとこありすぎてもう言えない。」

「それな。」

「沙也加?!翔?!」


そう。そこには完璧な弁当が3つ置かれていた。

まず麻耶。色彩を気にしながらもヘルシーで美味しそう。上手い。

次に沙也加。見てすぐ分かる感じの栄養満点で美味しそう。上手い。

最後に明らか格が違う悠。栄養満点で見栄えもいい。ヘルシーなものも入れてるし、何よりスーパーとかの冷凍食品が1個もないのがすげえ。上手い通り越して逆にそんなに上手く出来るのか不思議だわ。

あ、ちなみに俺の弁当は、栄養バランスと色彩だけに注目して頑張った。

だが、3人のを見ると恥ずかしくなってくる。マジで。


「お前らの美味そー。」

「翔なんか食べる?」

「シェアハピしたらいいんじゃない?」

「いいですね!」

「俺、、、お前らより完成度低いがいいか、、、?」

「これのどこが完成度低いの?めちゃくちゃ美味しそうじゃん。」


お前に、、、言われたくはない。

まぁシェアハピはいいと思う。俺も皆の食べてみたいし。


「じゃあ交換したものは相手の弁当の蓋の上に載せよっか。」

「OK。」


「うわぁ、美味そう。見てるだけで満足出来るわ。」

「え?じゃあ私食べていい?」

「違う違う!!!!!食べるって!!」

「冗談だよ冗談。」

「なんか沙也加の冗談って冗談のボイスじゃないから怖いんだよね。」

「そうですね、、、」

「うわ!皆のうま!」

「冗談だと分かったらすぐ食べてるし。」

「まぁ私達も食べましょうか。」

「そうだね。」


「いただきます!!!!」

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