第9話 バスの中

〜修学旅行当日〜


とうとうやって参りました修学旅行です。

楽しみなのは楽しみなんだが憂鬱でしかない。今でさえ、、、


「悠、お前のリュックオシャレすぎじゃね?」

「そんな事言ったら翔もだよ?」


いや、格が違ぇんだよ。気付け馬鹿。

ほらぁ、周りもヒソヒソしてんじゃん。

悠の隣が俺なのが不満ってか?俺も立ちてぇから立ってる訳じゃねーんだよ!!

朝に唐突に訪問して来て一緒に行こ!って言われたこっちの身にもなって欲しいわ。

別にいいんだけども。


「今日の予定ってなんだったっけ?」

「しおり見てないの?翔。神社行って、公園でお昼食べて、そのまま博物館行くんだよ?で、ホテルに最後行く。」

「OKー。」


んーと、問題が起きそうなのは、、、今日はホテルくらいか。多分。従業員さんが3度見するのはカウントしないでおこう。

ツッコまなーい、ツッコまなーい。


「みんなー、集まってるね?今からバス乗るよー。」

「「はーい。」」


席は、俺と麻耶の計らいで、沙也加&悠の座席にした。俺と麻耶は通路空けての席だから、たまーに見てニヤニヤしとこうって言う話で纏まった。


「麻耶、、、隣にしたのはしたけどさ、あれ全然喋ってなくね?」

「そうですね、、、では大きな声で応援します?」

「ダメダメダメ!!!何しようとしてるんだよ。どう考えても駄目だろうが。」

「まぁ、そうですね。でもじゃあどうしましょう。」

「うーん、見守るしかないんじゃね?」

「確かにそうですね、、、」

「今思った事ちょっと言っていい?」

「なんですか?」


「俺らもうあいつらの親じゃん。」


「ちょっと、、、分かります、、、ww」

「だろ??どう考えてもこの班の親俺らじゃん。リーダーには向いてねぇけど。」

「言ってること的確ですね。」


「てか麻耶。」

「あ、顔で言いたいことわかりました。」

「え?分かんの?何?」

「ディズニー行ったら確実に俺ら1回は告白されんじゃね?ですよね?」

「すげぇ、、、」

「まぁ私も思ってましたからね。私的にはランドの方が多いかと、、、」

「俺も。気を付けねぇとな。」

「でも、、、気を付けるとかの問題じゃなくないですか?」

「あ、確かに。」

「なるようになりますし、、、その時その時を楽しみましょう!」

「そーだな!」


「あ、神社着いた。」

「結局あの2人1度も喋ってなくないですか、、、?」

「話題がねぇんじゃねーの?」

「私達が提供っていうのも無理ですけどね、、、」


「もういいか。」

「そうですね。」

「「諦めよう。」」

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