第8話 修学旅行の立ち回り

「明日は修学旅行ですね。そこで、今日は1日、修学旅行の3泊4日をどう過ごすかを決めてもらいます。ちなみに、お土産は自分の大荷物の方に入れてくださいね。では、話し合いをしてください。終わったところからもう帰って構いません。」


まじか、帰っていいんだ。


「はい。」


「あのさ、班長決めてなくない?」

「あ、どうする?」

「そりゃーもう決まってるっしょ。」

「そうですね。」

「まぁね。」

「え、え?誰?翔?」

「いや、俺じゃねーし!どう考えても悠だろ!」

「うんうん。」

「そうなるだろうね。」

「あー、俺かー。いいの?この班しっかり者多いから誰でもいい気もするんだけど、、、」


「めんどくさいからパス。」

「右に同じ。」

「私は上手くまとめられません、、、」


「あはは、、、じゃあ俺やるね。4日のうちの3日がランドとシーだから、その3日間の予定を決めよう。何か案ある?」


俺らが行くのは東京ディズニーランドとシー。

(ちなみに翔達の学校は大阪です。)

1番無難なのは、1日目ランド、2日目シー、3日目お土産。だが、それにすると王道過ぎて待つだけで自由時間が終わってしまう。

さぁ、どうする俺達。

やべぇ、、、俺、全然思い付かねぇ、、、


「ねぇ、1日目にお土産買いに行くのはどう?」


「え?」


「でも、それじゃあ荷物になるんじゃね?」

「確かにそうですね、、、」

「あ!あー、そういうことかぁ、、、」

「王子様は分かったみたいだけど、2人は分からなさそうだから説明するね。」

「な、なんかすみません、、、」

「全然ー。ポイントは、"荷物を入れる場所"。」

「あ!分かりました!」

「え"、麻耶も分かったの、、、?俺、全然分かんねぇ、、、」

「話聞いて無さそうだったもんねー。」

「いや、後で悠に聞けばなぁ、、、と。」

「ちゃんと聞いてよ、、、悠、、、」

「さーせん。」

「で、先生は『お土産は自分の大荷物の方に入れてくださいね。』って言ったんだよね。これで分かる?」

「あぁ!リュックの方に入れる訳じゃないから邪魔にはならないって事か!」

「そうそう。」

「沙也加の案はすごくいいと思うから、1日目はお土産でOK?」

「うん!」


「じゃあ、2日目。俺的にはランドがいいと思うんだけどどうかな?」


「さんせーい!」

「いいんじゃない?」

「そうなると3日目はシーですね。」

「うん。じゃあ今日は解散でいいかな?」

「じゃ、バイバイ。」

「んー。」


よし。準備はOKだな、、、ってなんか荷物届いてる。俺なんか注文したっけ?


『悠。

4人分のファストパス、、、購入したよ。ちょっとズルかもしれないけど、きっと大丈夫よ!楽しんで来てね!』


ヨッッシャャャ!


よし。過労死しないよう頑張ろう。

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