第7話 放課後テスト直し

「えー、忘れてないと思いますが、今日の放課後はテストで間違えたところを全部直す日です。忘れないでくださいね!」


「「はーい。」」


あー、いつもの"アレ"。始まるだろうなぁ、、、

だっっっる。


〜放課後〜


「あれ?何か悩んでる?俺が手伝えるとこは手伝おうか?」


はいキター。イケメン先生ターイム。

(俺が勝手に名付けた。)


「あ、じゃあ俺教えるの苦手だし待っとくわ。」

「んー。すぐ終わらせるよー!」


うちの学校では、シビアな事にテストで間違えたところは全てレポートに書かなければならない。

そのため100点が多いのだが、その中にも幾らか落ちこぼれやギリギリなやつは居る。ギリギリなやつは高校へ上がる時に振り落とされるし、落ちこぼれも無慈悲に落とされる。


しかし、王子様なんで?無自覚の女たらしなんで?

放課後の時はわざと最後まで残って困ってる子がいないか少し見渡してから帰るんだけど、まぁ困らないやつはここにはいないよねって話。だからいっっつもこんな感じなんだよなぁ、、、

あ、終わった。今日は10分くらいか。いつもよりは短いな。

まぁ人が少ないのもあるんだろ。


「「ありがとう!悠くん!」」

「いえいえ!次のテスト、頑張ってね!」


でった。無自覚爽やかスマーイル。

あーあ、この女たらしが。


「帰るぞー。」

「はーい!」

「じゃあバイバイ!」


まぁこういうところなんだろうな、悠が王子様って呼ばれてモテるのって。

俺には無理だわ。諦めた。言っても俺、モテてない訳では無いから。

てかモテたくねぇからな。


まぁ、、、王子様でも落とせない例外はいるけど。

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