第4話 レクリエーション大会何しよう 2

「あー、えっと、、、」


そう。よく考えてみろ、王子様の幼馴染が平凡な訳ない。

俺は、AI資格最難関であるE資格を小学四年生で取り、他にも暇つぶしのハーバード大学入試問題で満点を取るなど色々してるんだよなぁ、、、

しかも周りは悠のみ。普通だと思うのも無理はない。

異常だと知ったのは、、、友達に言われてからか。


「で?できるでしょ?」

「きっと翔なら出来るから決定。」

「お願いします!」

「あー、まぁいいよ。その代わり、衣装作りは手先器用な悠と沙也加、台本作りは英語2番の麻耶でいい?俺、集中したいから。」

「OK。じゃあ俺、先生に行ってくるね。」

「私もみんなの衣装の材料考えてメモしとく。」

「私も構図は出来てるので凝ったものをどう作るか工夫してみます。」

「確か決まったら帰っていいから俺、自室に籠ってやっとく。」

「んー。」

「はい!」



さて、どうするか。趣味でやってるから材料は十分。動かしたりするのは簡単だからすぐできるし、後で細かくするから、とりあえず見た目をどの大きさで、どうデザインするかが重要だな。

持って行くからコンパクトにたためるくらい小さい方がいいのか?あ、ちっちゃくても量を多くすればいけるのか?それはそれでかさばるしなぁ、、、

あ、かさばらないために材質は固いけど薄いっていうのはいいかもな。それには材質は、、、


ガサゴソガサゴソ、、、


あぁ、あったあった。


セルロースナノファイバー


これを愛用の素材であるABSに保護代わりに塗れば完璧だな。

セルロースナノファイバー、一昨日買ったから丁度良かった。


*セルロースナノファイバー・・・世界最先端のバイオマス素材で、鉄鋼の5倍の強度、そして薄くでき、透明である。


*ABS・・・ゴムが添加されたプラスチックで、塗装が安易。プラモデルの材料にも使われる。


んじゃ、まずはデザイン決めますか。悠達の衣装のデザインと合わせた感じのがいいよな?

聞いてみるか。


『なぁ悠、お前らの衣装デザインどんな感じか送ってくれ。』

『分かったー。ほい。』

『〜画像〜』

『せんきゅー。』

あー、こういう摩訶不思議か。割とはっきりしたビビットカラーが多いのか?じゃあトランプ兵は薄めのビビットカラーにしようか。


よし。作業開始だ!

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