第3話:キャラメイクしてみた
飛行機とか、エレベータとかのちょっとフワッとする感じ。
あれがあったと思ったら、目の前にゲームウィンドウ。RPGとかでよく見るアレの、カッコイイ版。
触れると、空中から機械的な声が聞こえてきた。
〈お名前の登録をお願いします〉
名前、名前か~本名はやめた方がいいよな。
昔、FFで好きだったキャラをもじってVixen(ヴィクセン)って付けてたな。雌狐って意味だと知ったのは、だいぶ経ってからだったよな。
よし、アイツらもこの名前知ってるし、『ヴィン』にしよう。
〈種族を選んでください〉
試せるのかな?
とりあえず、皆に言われたハーフリング。
……うん。
ハーフエルフにしてみるか。
……うん。
男の子か、中性的な男の子。
とても26の男には見えない。
ハーフリングは、完全なショタだ。
ハーフエルフは、身長はそれなりにあるのに、なぜか子供に見える。
俺が童顔だからか!!!
獣人犬にしたら、想像してたかっこいい感じにはならず、ラブラドールの子犬の擬人化みたいになった。
髪とか瞳とか変えたら大丈夫かもだけど、
エルフは、もうね……既に恥ずかしかった。
自分の顔が睫毛バッサーの色白で、美化200%なわけよ。
俺には耐えられなかった。
獣人猫は、やはりカッコ良くはならず……察してくれ。
ここまでやって、疲れてきた。
魔族とか、ドラゴニュートもあったけど、何となく俺の望む結果にはならない気がする。
もういいや、ハーフリングで。
種族で選べる1番高身長110センチ!
髪色?
淡い水色にしよう。そしてサラサラヘアだ。
瞳の色は空色って言うのか?明るい青。
子供なのに、どう見ても子供なのに、俺要素が残ってる……
R18ゲームだから本当の子供だと思われる事はないだろう。
それにしても、
この完全な子供見た目になるのがわかっててハーフリング
ハーフリングとハーフエルフの2択だった時点でそうだろうな。
高校時代、3年になって急に身長の伸びた俺を残念がってた身勝手な奴らだからな。
〈
終わってなかったキャラメイク。
でもこれはもう決めているからな!
[テイマー]をポチリ。
今度こそキャラメイク終了だ。
〈このままチュートリアルに行かれますか?〉
ん?行かない選択もあるのか?
まぁ時間はまだある…はず。
[はい]を選択した。
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